思い出詰め放題
ほろ苦い思い出
いくつありますか
聞かれたときは
2,3つかなと
答えるのかもしれない
でも、
それは最低一つでもあるような聞き方
わたしはそれに気づいたとき
少し嫌な思いをした
恋のすべてを語るとき
相手がいることはもちろんだけど
それに加えて
時間と場所がいる
だけど誰かに恋するときは
時間もかからないし
場所も必要ないこともある
いくつかの思い出も
その思い出が重なれば重なるほど
ほろ苦い思い出を
消し去れるとしたら
わたしは
恋の味方となるものを
どんなものでもいいから
そばに置いておきたい
だけど、そばに置きすぎても
余分なものや
無駄なものさえ
気づかずに
置いたままにすることもあるかも
しれない
誰かが教えてくれればいいけど
でも、実際には気づかないことが
たくさんあるんだと思う
ほろ苦い思い出も
自分に気がつかない分だけ
自分を正当化しているのかも
しれないね
やがて、あなたと離れて
一年
長かった月日
思い出は
あまりないと言えば
嘘になるけど
思い出を詰め放題できる
時間と場所があれば
わたしは
誰かに関係なく
その場所にいくと思う・・・
だけど、
次の恋に失礼だから
そろそろ
自分のまわりの気がつかないものを
探してみようかな、と思っている。