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木内のデッキ

ライフポイントに変化なし


高杉 手札5 場 なし

木内 手札3 場 伏せカード1枚



木内のターンからだ。

「ドロー」

木内はほぼノータイムで引いたカードを使った。

「強欲な壺を発動。デッキから2枚引く」

そして裏モンスター1体出してターンエンド。

あまりにも不自然だった。高杉の場にはカード0。

攻撃すれば確実にダメージを与えられる状況で裏守備を出すだけとは。

おそらくリバース効果モンスターなのか。

考えられるのは人喰い虫。

しかし、高杉がまだ上級モンスターを出していないのに人喰い虫を伏せるか?

下級モンスターを出して攻撃してくる可能性があるのに、貴重な人喰い虫を伏せるとは考えにくい。

影丸の一番弟子だ。デッキ調整もできているはず、手札事故も考えにくい。

だとしたらまた幻影の壁か?

やつは最初のターンで幻影の壁を見せておくことで幻影の壁を印象づけたとでもいうのか?

幻影の壁ならば、せめてメカ・ハンター以上を出して攻撃しなければならない。

反射ダメージを受けて手札に戻されてはかなわない。

手札交換を3度も行っている。幻影の壁を引いていてもおかしくない。

「心変わりを発動。そのモンスターのコントロールをもらうぜ」

木内の裏モンスターをスススッと奪う高杉。

そのモンスターを確認すると・・・

「黒き森のウィッチ!」

してやられた。

幻影の壁か人喰い虫のどちらでも良いように、心変わりで奪って生け贄にしようとしたが・・・

黒き森のウィッチを生け贄にするとまずいのだ。

黒き森のウィッチは墓地に行くと効果が発動する。

しかし、ここはしょうがない。

何もせずコントロールを戻したとしても、どうせ黒き森のウィッチを破壊することになる。

「お前の黒き森のウィッチを生け贄にして、ヘラクレス・ビートルを召喚!」

「黒き森のウィッチが墓地へ行った事で効果発動。デッキから守備力1500以下のモンスターを1枚手札に加える」

いくら高杉の場で墓地に行ったとはいえ、結局は木内の墓地へ行くため効果を使えるのは木内である。

「僕はデッキから聖なる魔術師を手札に加える」

聖なる魔術師か。おそらく天使の施しか強欲な壺を回収する気か。

そこまで奴はドローして何が狙いなのか。

特定のカードを引く事が目的なのか。

まてよ、天使の施しで奴が墓地に送ったカード・・・!

幻影の壁や人喰い虫でこちらの場をがら空きにして上級モンスターで攻撃するという戦術ならば・・・

天使の施しで上級モンスターを墓地に送っているはず。

しかし、さっき墓地へ送ったカードに上級モンスターはいない。

そしてその捨てられたカードの中でも異彩を放っているのが・・・

大王目玉!

大王目玉はリバースでデッキの上から5枚を操作するカード。

そんなカードをわざわざ採用して、幻影の壁や黒き森のウィッチに手札交換カードといえば答えは一つしかない・・・

考えてみれば、ヒントは最初からあったんだ。

木内はダイレクトアタック可能な状況でも黒き森のウィッチを裏守備で出した。

本来なら削れる時に削れるものだ。しかししなかった。

それもそうだろう。奴は無理にバトルフェイズを行う必要はない。

木内はバトルフェイズを行わずに勝ち方を狙っている・・・!

ここで確認だ。デュエルの勝利条件。

1.ライフポイントを0にする。

2.先にデッキからカードを引けなくなる。

そして3つ目の勝利条件は・・・

エクゾディアを揃えること・・・・!!!

デッキ破壊の可能性も完全になくなったわけではないが、恐らく奴の狙いはエクゾディア。

エクゾディアとは・・・?

手札に5種類のエクゾディアカードを揃えると無条件で勝利するモンスターカードである。

この時期にエクゾディアに対抗できるカードは数少ないため非常に強力だった。

その分、エクゾディアカード5種類を入手するのは困難であったが。

奴は黒き森のウィッチでエクゾディアモンスターを手札に加えられたのに、

あえて聖なる魔術師を加えた。

完全にエクゾディアデッキとさとられぬようにするためか。

しかし、俺はもう気づいた。

ならば、エクゾディアにはエクゾディアなりの戦いかたをしてやろう。

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