融合召喚
現状
現在 木村のライフポイント7750 高杉は3200。
木村 手札2枚 場には 破壊のゴーレムに裏守備が2体。そして伏せカード。
高杉 手札2枚 場には ハープの精と裏守備2体。伏せカード1枚。
「魔法カードを使う。死者蘇生。蘇らせるのはもちろんブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン!」
すかさず木村はブルーアイズで攻撃。ハープの精は破壊された。
そして破壊のゴーレムによってマグネッツ2号も破壊される。
「ブルーアイズに対抗できるカードがない・・・・!」
高杉はまたしても何もせずターンエンド。
ブルーアイズを擁する木村の悪夢のターンがやってきた。
「魔法カードを使う」
木村が手にかけたのは今までずっと伏せてあった伏せカード。
あれは魔法カードだったのか・・・!高杉はただのブラフにあそこまで警戒したのかと思い知らされる。
そして木村がオープンしたカードを見て、さらに驚愕した。
「融合」
融合?このタイミングで融合召喚を行う気か!?
特定のモンスターを融合の魔法カードで融合し、融合モンスターを融合召喚できる。
しかし、公式ルールでは融合の素材となるモンスターはすべて場に揃っていないといけない。
融合モンスターは強力では有るが、召喚手順が難しいカードだ。
「俺は場のブルーアイズと裏守備モンスター2体を融合する!」
木村が裏守備で伏せていたモンスターとは、2枚ともブルーアイズ!!!!!
3体で攻撃していれば、高杉はひとたまりもなかったが、木村は確実に勝負を決めるために融合召喚する機会を伺っていたのだろう。
ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン3枚を融合した場合に対応したカードを、メインデッキとは別の融合モンスターデッキから木村は取り出した。
「ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴンを融合召喚!」
いくらブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンとはいえ、守備力3000の千年の盾を出されていたら戦闘で破壊できない。
それを見越しての上で木村はこの融合を狙っていたのか。高杉はそう思った。
「破壊のゴーレムで高杉の裏守備モンスターを攻撃!」
高杉の守備モンスター、闇の暗殺者は破壊のゴーレムの攻撃力よりも低い守備力だったので破壊された。
これで高杉の場にはモンスターがいない
モンスターカードがないプレイヤーに対しての攻撃は直接攻撃となり、モンスターの攻撃力がダイレクトにプレイヤーを襲う。
3体融合したアルティメットドラゴンの攻撃力は4500!!!
この攻撃ですべてが終わる。
「中々センスに優れたと言っても過言ではないぞ高杉。俺のライフポイントが削られたのはお前が初めてだ」
「・・・それは光栄なこった」
「ここでお前が敗退するのは残念に思う。この俺に肩を並べるくらいの伸びしろを感じたのだがな」
「褒めてもらって悪いが、早くとどめを刺してくれ。俺の負けだ。もう、俺には打つ手がない」
「ならば望み通りに!ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴンでプレイヤーにダイレクトアタック!!!」
木村がビシッと高杉を指さした。
「アルティメット・バースト!!!!」
高杉は敗北した。