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第四話 アンジェリカ姫

ソフィアさんに勘違いされて平手打ちを食らった後|(まあ、勘違いされそうなセリフをあえて言ったんだけど)、父上である国王陛下、兄上のクリストファー第一皇子、近衛騎士団の副団長でソフィア姫の従姉のジュリアン等々、王家御親族に紹介され今後の予定などを決められてしまった。

きっとソフィアが、オレに余計なことをさせないように手をまわしたのだろう。


それとは別に、この世界で使われている魔法について知るために、宮廷魔術師のシルビアさんにいろいろ教えを請うことになった。たとえ魔王や邪神がいないとしても勇者としてはぜひとも身に付けたい技能の一つだ(こら! ナオトのくせにまともじゃないかと言うなっ)


先生(シルビアさん)、どうぞよろしくおねがいします」

「こちらこそ、ナオト様。それでは早速ですがナオト様は魔法とはどんなものか御存じですか?」

「目に見えない力というかエネルギー?を使って物理現象を起こさせる事とか」

「エネルギぃ、と言うのはよく分かりませんが、だいたいそのような解釈で正しいと思います。ただ魔法には火、風、土、水の四大魔法の他に、精霊魔法や召喚魔法、聖、闇などがあり、これらは物理現象とは言えない部分もあります。また精霊や召喚対象に含まれるモンスターなどとも関係するのでより多くの事柄と関係する部分があります」

「へぇ、魔王はいなくてもモンスターはいるんだ」

「はい。モンスターは都市部から離れた森や山、湖などに生息しています。もちろんそれらを使役する高度な魔物(ハイ・モンスター)も存在しますが、それらは個々に活動しているだけでひとつの意思のもとに人間に敵対するようなモノはおりません」

「……それじゃあ、それらをまとめる存在が現れないとも限りませんね。まさに魔王的存在が」

「はい、それはありえないとは言い切れませんが……」

「ナオト様、何やらおかしな方向に話が進んでいませんか?」

オレがついつい興味本位でシルビアさんに質問していたら、後ろからソフィアさんに突っ込まれた。

っていうか、いつの間に現れたんだ、この人?


「ソフィアさん、忍びの術とか使ったりしてませんか?」

「??私はそのような術の心得はありませんが」

オレの小粋なトーク(軽口)も理解されず、真正面からの否定の返事が返ってきてしまった。みんなに好かれるには軽妙なトーク術も必要だぜ、お姫様(笑)。



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