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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜
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83話〜対軍演習・一日目〜

短いです

 


 ◆◆◆◆


 時間になり会場に再び戻る。


 西軍、東軍に分かれて配置して行く。


 クヴァルム率いる黒鴉傭兵団は右軍の後列に配置された。



 対軍演習開始の合図である銅鑼の音がなり本陣からラッパの音が鳴らされる。


 この音を合図に最前列の者達がゆっくりと前進して行く。



 相手も同じく歩兵部隊が前進を開始する。



 そして弓の射程圏内に入った所で矢の応酬が始まる。


 弓兵以外は盾を頭上に構えて矢を防ぐ。


 ジリジリと互いに距離を縮めながらも矢の応酬が続いていると、敵の左軍(敵からしたら右軍)に動きが見られた。



 盾を頭上に掲げながら騎馬部隊が大きく外回りに回り込む様に抜け出して来たのだ。



 すぐ様こちらも左軍の騎馬部隊を動かして対応する。



 前線では矢の応酬が終わり衝突する。


 東軍の最前列には巨大の兵士達が集まり一丸となって敵陣に楔を打ち込む。


 そこを基点にして敵陣に剣術に優れた騎士達が斬り込んで行くと、瞬く間に敵陣が瓦解して行く。


 だが、総大将のガリバルス将軍は違和感を覚える。


 幾ら何でも崩れるのが早すぎる…と。



 敵陣を注意深く観察すると先程より両翼に厚みがある様に見受けられる。



 それを見て取ったガリバルス将軍はすぐ様自軍の両翼を前へと押し上げる様に命令する。


 だが、それよりも早くに敵は動き出して居た。


 伸びきった隊列を突かれて前方と後方が分断され左右からすり減らされて行く。



 ガリバルス将軍は前方を見殺しにするか、さらなる出血を用意て救援部隊を向かわせるかで悩む。



 そこへ右軍の独立部隊200が敵陣の後方から突如として出現し襲い掛かる。


 西軍は突然の奇襲に慌てふためき陣が乱れ始めた。


 そこを突いて独立部隊はどんどん切り裂いて行き遂には孤立した前方部隊と合流し活路を見出す。



 独立部隊が入って来て出来た穴目掛けて取り残された部隊が駆け出して行く。


 西軍は空いた穴を塞ぐ様に動き出すのをガリバルス将軍は牽制する様に部隊を巧みに使い前方部隊が脱出するまでの時間稼ぎをする。



 その隙に何とか孤立して居た部隊は脱出に成功するが甚大な被害を受けている。



 観客達は既に勝敗は決したかと思われた時、東軍の右軍が動いた。


 孤立した部隊を挟撃する様にして西軍の両翼が中央に集まったのを見てカロラーナは自身の部隊と近隣の部隊と連携して攻め立て、逆に西軍を半包囲にまで追いやる。


 このままでは不味いと思ったのか西軍は全軍で一時退却した。


 東軍は追撃をせず部隊の再編に取り掛かった。



 そして東軍、西軍が部隊の再編を終えたところで銅鑼の音が鳴り響きこの日の対軍演習は此処までで終了になった。


 夜戦をするには明かりも乏しく死傷率を大幅に高める為だ。


 これはあくまでも演習の為だ。


 クヴァルムは演習だからこそ夜戦もした方が良いのにと思ったが口には出さず本日の反省会と明日の軍議の為に部隊はアールとリーゼに任せ東軍の大本営に向かう。



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