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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜
95/238

80話

短いです

 


 ◆◆◆◆◆


 クヴァルムは対軍演習までの間に出来る限り自軍の部隊長以上の者達と交流を深めて敵軍役の主な将達の情報を聞いて回った。


 ロナテロは理論的に敵将の得手不得手や戦術を教えてくれた。


 カロラーナは感覚派でいまいち要領が掴めず酒代が無駄に掛かっただけだったが、何と無く何かは掴めた気がした。


 いや、そう思わなければ少し立ち直れなさそうな金額が酒代に飛んだ。


 だがそのおかげでカロラーナは好意的に見てくれて困った事があれば一回は助けてくれると言質を取れたのは収穫だった。



 カーティルと隠密型魔導人形(ハイド・ドールズ)それにシャドーアサシン達にも情報収集をさせた。



 集めた情報を元にアールとリーゼの3人で対策と戦術を練る。


 それに合わせて郊外の演習場を許可を得て使用して訓練をする。




 ◇◇◇◇◇



 演習場には幸い他の部隊が居なかった為に広々とそして秘密裏に訓練が出来る。



 その日1日を使い訓練し何とかある程度の形は出来上がった。



 主にクヴァルム達黒鴉傭兵団に求められて居るのは如何に敵に見つからずに敵陣後方に行くか、だ。


 役割は遊撃隊の為に臨機応変に立ち回らなければならないがそれを成すにも数が少ないのに加えてまだまだゴーレムの操作は稚拙だ。


 ゴーレムの数は増やそうと思えば増やせるが今回は人数制限があるのに加えてゴーレムの数を増やせば増やす程一体、一体の操作が覚束なくなる。


 これも要訓練の必要がある。


 それに幸いアールとリーゼがある程度指揮出来るのに加えてレイスを憑依させている為に他の術師よりも格段にゴーレムの操作はやり易くスムーズに動かせる。



 こうして1日の訓練が終わる頃には新たなスキルを獲得して居た。



 ーステータスー

 名前:クヴァルム・ドゥーエ

 職業:騎士

 レベル:40

 種族:人族

 性別:男

 年齢:23

 体力:10572/10572

 魔力:12654/12654

 筋力:10092

 耐久:9652

 敏捷:7254

 精神:6542

 器用:7542

 -スキル-

 剣術LV10 格闘LV7

 盾術LV4 馬術LV5

 弓術LV2 投擲術LV2

 雷魔法LV12

 風魔法LV9

 並列思考Lv3


 -固有スキル-

 なし

 -称号-

 期待の新人(ルーキー)




 並列思考は複数の事を同時に思考出来るためにゴーレムの操作の負担が減り格段に動きが良くなった。



 その為に誰が見てもクヴァルム麾下の黒鴉傭兵団の者をゴーレムだとは思うまい。と言えるほど迄にゴーレムの操作に熟達した。


 まあ、今以上の数だとまだ厳しいが一先ずはこれで良いだろう。



 さて、いよいよ明後日は対軍演習の実地日だ。



 宿に戻り今日の疲れを癒す。


 明日は東軍の主だった将が集まり作戦の最終確認や全体での練習が組み込まれて居る。


 普通ならもっと時間を掛けて訓練するのが普通だが彼ら兵士や騎士達は日々厳しい訓練を乗り越えて居る為にこの短時間でも完璧に熟せるポテンシャルの高さを持って居る。



 それに普段から部隊ごとに訓練をしたりと王国軍兵士と騎士団は交流をある程度重ねて居る。


 不安があるとしたら今回初参加のクヴァルム率いる黒鴉傭兵団だろう。




 ◇◇◇◇◇◇◇


 -翌朝-


 朝早くから早速クヴァルムは王城へと向かう。



 事前に話は通って居るのか身分証である傭兵のカードを見せただけで兵士に案内されて会議室へと通された。



 会議室の中にはまだロナテロしか来て居なかった。


「やあ、クヴァルム君」と気安くロナテロが挨拶してくる。


「どうも。ロナテロさん。他の皆さんはまだのようですね」


 ロナテロに挨拶を返して暫し談笑して居ると他の面々も次々と会議室へとやって来た。


 入って来た者達と挨拶を交わして行く。


 やはりと言うか予想通り一番最後にやって来たのはカロラーナだ。


 一応酒は呑んで来ては居なく遅れた理由はまたもや寝坊との事だ。


 室内に溜息が漏れる。



 全員が揃った所でガリバルス将軍が話を切り出す。


「では、皆揃った所で明日の対軍演習について煮詰めて行こう。大体の大筋はこの前の会議で決めた事に従って行う。ではロナテロ後は頼む」そう言いガリバルス将軍が席に着くとロナテロが立ち上がり司会役を引き受ける。


「はっ!了解しました。……では、明日の事について最終確認をして行きます」



 と会議は昼頃まで続いた。



 会議が終わると明日の対軍演習の英気を養うと言う名目でガリバルス将軍の奢りで高級レストランへと向かった。



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