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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜
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79話

 


 ◆◆◆◆◆◆◆





 待ち合わせの時間の20分前にクヴァルムは黒鴉傭兵団を率いて郊外に到着した。



 既にそこには幾つかの部隊が来ていた。



 あたりを見渡すが見知った顔は居ない。


 それから数分後続々と集結する部隊を眺めているとカロラーナ率いる部隊がやって来た。



 彼女も此方に気付いたのか馬を降りて手を振りながら歩いて来た。



「やあやあクヴァルム君。彼らが噂の黒鴉の諸君かな?」おちゃらけた様子でカロラーナは尋ねて来た。


 そこでクヴァルムは彼女から酒の匂いがしない事に気付いた。


 あの僅かな時間でアルコールを身体が分解した様だ。。


「ええ、カロラーナさん彼らが自分の部下の者達です」とクヴァルムが紹介すると黒鴉の者達は剣を抜き捧げ剣を一寸の狂いもなく見事に統率された動きで行った。


 その光景にカロラーナは目を細め舌舐めずりをした。


「へぇ よく鍛えられた良い兵士だ」とだけ告げてまた後でと言い自身の部隊へと戻って行った。



 そうして約束の時間になると全部隊が集まり総勢5000千の部隊が集結した。



 その後部隊長以上が集められてそこでクヴァルムは紹介された。


 視線は訝しむ目はあるが概ねは好意的な目だ。



 クヴァルムの黒鴉傭兵団は部隊に組み込まず遊撃隊に決定した。


 流石に一朝一夕では連携が出来ないと判断された為だ。



 遊撃部隊は全部で500程だ。



 そしてあれこれと部隊長や将軍や参謀が作戦について話し合う。


 クヴァルムはそれをただ黙って聞いているだけだ。


 自分は戦術についてはまだ習い始めたばかりの新米者だと認識している為に今回の演習も勉強だと思って挑んでいる。



 まあ、やるからには負けるつもりは毛頭無いが。



 そうして30分程で大体の作戦が決まりこの5000を2つの2500ずつに分けて模擬戦を行った。



 そして模擬戦が始まった。


 クヴァルム達遊撃部隊は本営からの合図があるまで待機の為に合戦の様子を観察する。



「アールどうだ?」


「そうですね……噂のカロラーナ嬢率いる部隊が際立って目立ちますがロナテロと言いましたか?彼の部隊配置の仕方が的確で増援の派遣のタイミングやその数の配分が絶妙ですね」


 アールが他人をここまで褒めるとは珍しいな



「ええ私もそう思います。それにカロラーナ嬢はまだ本領を発揮していませんね。まだ様子見でしょうか?」とリーゼも同意する。



 そうこうしているとカロラーナの部隊が敵陣中央を突破したそれに合わせて本営からの合図があり遊撃部隊の面々は敵の後方に回り込む様に戦場を迂回する。



 それを追撃する様に敵陣からも騎馬部隊が放たれる。


 しかし黒鴉傭兵団はそれを巧みに躱して敵本営の後ろに回り込みクヴァルムを先頭に切り込む。



 黒鴉傭兵団総勢53名がまるで1つの生き物の様に連動して動きまるでバターを切り裂く様に敵陣を切り込んで行く。



 そして敵の首脳陣を捕らえて演習は終わる。



 その後部隊長達が再び集まり反省会をする。



 勿論反省だけでは無くあれは良かったなどの賞賛もする。



 そしてこの演習で力を見せたクヴァルム達黒鴉傭兵団は本当の意味で認められた。




 その後部隊長以上や部隊員同士で街に繰り出し宴会などを行い親睦を深めた。


 何人かカロラーナに酒の飲み比べを挑んでいたがあえなく全員が撃沈した。


 

 そして次に会うのは対軍演習の時だ。



 ◆◆◆◆◆



 次の日クヴァルムは再びユウマの姿に戻る。


 息抜きも兼ねてギルドで依頼を受注する。


 受けた依頼はランクCの依頼と常駐依頼だ。


 ランクCの依頼はオーガの討伐依頼だ。

 数は4体で王都の西にある森の中に現れたらしい。


 王都では基本的にランクE以下の物が殆どだ。



 王都周辺は騎士団が定期的に魔物の駆除活動を訓練の一環として請け負っている為に平和が保たれている。



 それがついこの間近くの森の中でオーガが4体確認された。


 オーガはランクDの魔物だが4体だとランクが1つ上のCになる。


 それで偶々王都に来ているユウマにギルド側が依頼をして来た次第だ。



 王都にも高ランク冒険者はいるが現在は依頼で出掛けている。




 ◆◆◆◆


 森の中を進む事15分後オーガを見つけた。


 現在のユウマのステータスは


 ーステータスー

 名前:ユウマ

 職業:1使役師・2剣士・3魔術士・4錬金術師(アルケミスト)・5機工士(エンジニア)

 レベル:44

 種族:人族

 性別:男

 年齢:19

 体力:16720/16720

 魔力:28069/28069

 筋力:19524

 耐久:16254

 敏捷:20031

 精神:19952

 器用:23542

 -スキル-

 魔眼Lv16 魔力回復率Lv16

 隠蔽Lv21 アイテムボックスLv26

 剣術Lv20 生活魔法Lv8

 マップLv14 軍団指揮Lv29

 盾術LV11 斧術LV7

 格闘LV13 馬術LV14

 弓術LV6 投擲術LV9

 気配察知LV13

 鍛治Lv9 氷魔法Lv18

 風魔法Lv11 雷魔法Lv16

 土木魔法Lv14 水魔法Lv10

 火魔法Lv15 回復魔法Lv16

 付与魔法Lv9 召喚魔法Lv16

 略式呪文 模倣Lv19

 改変Lv9 幻術LV10

 使い魔召喚Lv6

 解体Lv9

 ??? ??? ???

 -固有スキル-

 幸運Lv16 使役Lv20

 ???

 -称号-

 異世界人 魔物殺し 軍団長

 統べる者 作成者 探求者

 受け継ぎし者 解体職人




 オーガ4体の足を氷で凍らせて動きを封じる。


 いきなり足が凍りついて身動きが出来なくなり、困惑しているオーガめがめて雷魔法Lv15の『天雷』を使用する。


 天雷を受けたオーガ4体は黒焦げになり口の中から煙を吐く



 ユウマは倒れたオーガに近づき討伐証明部位の片耳を切り取る。



 最初のうちはこういうのも嫌悪していたが慣れたものだな……とユウマはここ数ヶ月の事を思い出しながらも手を止めない。




 後は帰りがけに常駐依頼の薬草の採取とゴブリンの討伐をする。



 そしてギルドに戻り依頼の完了を報告して報酬を受け取る。



 再びクヴァルムになり宿に戻り演習の日を待つ。



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