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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜

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92/252

77話

お待たせしました。



少し短めです。

 



 翌朝まだ完全に日が昇る前の薄暗い時間帯に起床し、運動着に着替えて外に出て軽くランニングをする。



 小一時間程すると宿に戻りシャワーを浴びてスッキリとした。


 その頃にはアールとリーゼの2人も起きており3人でラウンジに向かい朝食を食べた。



 だいたい午前10時前後に王城を尋ねると、予め来る事はちゃんと伝わって居たのか。さして待たされる事もなく案内された。




 案内された部屋はどうやら会議室の様だ。


 多分顔合わせと合わせて演習について、戦術などを話し合うのだろう、


 中に入ると10名程の将と思われる者達とマーク宰相が居た。



「すいません。どうやら遅れてしまった様ですね」とまずは謝罪をする。



「いやいや、大丈夫じゃよ。それにちゃんと時間指定をしなかった儂が悪いからのぅ。それにお主が最後ではないよ。ガリバルス将軍。アンバー卿はまた、寝坊かね?」マーク宰相が問いかけたのはこの中で一番階級の高い者だろう。



 多分今回の東軍の総大将だろう。



「はっ、申し訳ありません。あやつの事ですから、昨夜も遅くまで酒でも呑んで居たのでしょう。昨日あれだけ言っといたのですが……。リーチェ卿すまないが呼びに言ってくれるかね?」


「はっ、了解しました。直ちに向かいます」


 ビシッと敬礼してリーチェ卿と呼ばれた女性騎士は部屋を後にした。



 その間にクヴァルムは他の面々と自己紹介した。


 どうやら此処にいるのはガリバルス将軍以外全員騎士団所属らしい。


 今回の対軍演習はどうやら騎士団が中核を担い国軍がその数合わせをするらしい。



 前回は国軍が中心で騎士団長が総大将を務め騎士団は予備兵扱いで参陣したらしい。


 これは国軍と騎士団の連携を高める為と出来るだけ確執などを作らないように、配慮しているらしい。



 まあ、中々難しいらしくて、良く組み合わせや編成を変えて色々試しているらしい。


 幸い此処最近は大きな争いもなく(まあ、帝国は怪しいが今の所表立った事はない。国境警備隊だけで十分対処可能な範囲内だ)為にこのような事が可能になっている。




 暫く待っていると騎士服を着崩した女性騎士がリーチェ卿に引き摺られる様にして入室して来た。


 起きたばかりなのかボヤーとしており、髪もボサボサだ。


「ん?あっ、団長に宰相閣下並びに将軍閣下ではないですか。こんなに朝早くにどうしたんですか?」と素っ頓狂な事を言い始めた。



 団長と呼ばれた茶髪の壮年の騎士は額に青筋を浮かべながら「何って、カロラーナ貴様は話をちゃんと聞いていなかったのか?つい2日前に今日此処で演習の顔合わせと、その対策について話し合うと言っただろうが!?」



「ちょっ、団長声大きいですよ。私二日酔いで辛いんですから。もう、気が利きませんねぇ。だからモテないんですよ?」



「なっ!何だと貴様!?私がモテないんじゃない。女どもの見る目がないんだ!」


「何ですかそれって、差別発言じゃないですか?」


「別にそんな訳ではない。と言うかそんな話をしているんじゃない。また深酒をしたなカロラーナ?」


「え〜私のお金で呑んでいるんですからいいじゃないですか?」


 頰を膨れさせながらカロラーナと呼ばれた赤髪の女性騎士は団長と呼ばれた騎士に反論する。



「それは構わんが、節度と言う物がだなぁ」


「あ〜あ〜何も聞こえません」


 カロラーナは耳を両手で押さえて聞こえないとアピールする。



 そんな口論と呼べるものでもない物を他の面々はまたか、と言った表情で見ていた。



 クヴァルムは何が何やらわからずマーク宰相に視線を向けた。



 向けられたマーク宰相は「コホン」と咳払いしてから「2人ともその辺にせんかね?今回は客将としてこの者も参加するんだ、あまり見っとも無い真似はせんでくれ」と疲労感を滲ませながら告げる。



 そう言われて団長と呼ばれた騎士はハッとしてマーク宰相に向き直り「申し訳ありません」と頭を下げた。カロラーナも少しだけ頭を下げた後に、勝手に近くの椅子に腰掛け大きく欠伸をした。



 その態度に再び団長が何か言おうとしたが、宰相が手を上げて諌める。



 クヴァルムは何故あんな態度の人間が騎士になれたのか、それに宰相や将軍の前であんな態度なのに罰せられないのか、不思議に思って近くの騎士に聞いてみると。



「すいません。何故彼女はあんな態度なのに罰せられたりしないんですか?」


「ああ、ノーリス卿…カロラーナ・トルク・フォン・ノーリスと言うんだがな。普段はあんな態度だがいざ、戦場となるとそれは凛々しく往々にして華麗でいて苛烈に戦う戦乙女と化すのさ。何度も彼女に窮地を救われたよ。普段があんなんだから総じて評価は悪くて未だに一部隊の隊長だが、その実力は皆が認めるところだよ。あれで普段の態度や生活習慣が良ければ言うことなしで、騎士団長になっていたさ」


 ふーんそうなんだぁ。



 まあ、全然見えないけど。



 一応ステータスでも確認するかな。



 ーステータスー

 名前:カロラーナ・トルク・フォン・ノーリス

 職業:騎士

 レベル:50

 種族:人族

 性別:女

 年齢:24

 爵位:子爵

 体力:32542/32542

 魔力:28600/28600

 筋力:26421

 耐久:26320

 敏捷:24620

 精神:27542

 器用:21524

 -スキル-

 剣術Lv23 盾術Lv20

 格闘Lv19 槍術Lv18

 馬術Lv15 棒術Lv14

 直感Lv21 隠密Lv12

 生活魔法Lv6

 水魔法Lv17

 風魔法Lv20

 土魔法Lv15

 軍団指揮Lv32

 身体強化Lv25

 -固有スキル-

 不屈Lv8 起死回生Lv3

 -称号-

 騎士隊長 戦乙女

 騎士 子爵 呑んだくれ



 おお!凄いな。だが称号の呑んだくれって…



 まあ、彼女が凄い事はわかった。


 此処まで凄いのはドーベル以来だな。


 だが彼のレベルは確か68だった筈だ。


 彼女は所謂天才と言う部類の人間か。



 そう思いながらカロラーナを見ていると不意に視線が交わった。


「ん?貴方誰?」


「ああ、私は今回演習に参加することになりました。クヴァルム・ドゥーエと申します。宜しくお願いします」と丁寧に挨拶をする。



 それにカロラーナは片手をプラプラさせながら「そう。りょーかい。宜しくね。私はカロラーナよ。気軽にカロラーナちゃんって呼んでね?」



 えっ?ちゃん?と思っていると


「冗談よ。冗談。カロラーナで良いわ」と言ってきた。


 なんだか掴み所のない人だな。と思った。



 その後気を引き締め直して自己紹介をした。



 どうやら傭兵だからと見下す人は居なさそうで安心した。




 ガリバルス将軍の副官が司会役を務めて話を回して対軍演習について漸く話し合う。





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