9話
今回短めです
「もうそろそろウラカに着く筈ですよユウマさん」
「ふぅやっとですか」
2人はここまで他愛のない世間話などをしていたことで少しずつお互いの事を知れたので口調なども少しくだけてきた。
襲撃地点から徒歩2時間ロベルトによるともうすぐ辺境都市ウラカに着くらしい。
街道は比較的安全とはいえやはり2人だけなので途中様々なモンスターに襲われた。
幸いどれも強敵ではなくロベルトも対応できるぐらいのモンスターだったので危なげなくここまでこれた。
「ユウマさん、ウラカに着いたら私の店に一緒について来てくれませんか?」
「良いですけど?どうしてです?」
「いや、ささやかですが夕食をご馳走したくて」
「いいんですか?もちろん行きます」
「おお!そうですか、そうですか来てくださいますか!」
ロベルトさんは嬉しそうに微笑んだ。
「ロベルトさん、ウラカに着いたら何か稼げる所など知りませんか?」
「そうですね、ユウマさんは計算などが出来れば私の店で雇いますよ、それか冒険者か傭兵ですかね」
「ユウマさんは腕がおたちのようですから」
おお!やはりファンタジーの定番の冒険者がいるのか。
安全なほうならロベルトさんの商会だけどそれじゃあ自分が何故この世界に来たのかを探すのは難しそうだな、あと傭兵は人と殺しあうのだろうか?
流石にそれは今はまだ難しそうだな。
やはり冒険者かな冒険者なら色々な国とかを渡り歩くイメージがあるし、そのうち何処かで手がかりなどを見つけるかもしれないしな。
よし冒険者になるか
「ロベルトさん商会は魅力てきですが自分は冒険者の方を選びます、申し訳ありません」
「そんなとんでもない、謝らないでくださいよ、そうですか冒険者になりますかうちの商会は武器防具も取り扱っていますので是非、ご贔屓にユウマさんなら値引きもいたしますよ」
「ありがとうございます、でも本当にいいんですか?」
「将来有能な冒険者への先行投資ですよ」
ロベルトさんは笑顔でそう言った。
「なら損をさせないためにも頑張りますよ」
軽い冗談を言い合った。
「あと、そうですね、出来ればお金の価値なども教えてくれませんか?なにぶん田舎だったので物々交換でしたので」
素直に異世界から来たからお金の価値がわからないよりこう言った方がいいだろうとの判断で嘘をついた。
「それは、それはでしたらお教えしましょう」
ロベルトによると
銅貨100枚→大銅貨1枚
大銅貨10枚→半銀貨1枚
半銀貨100枚→銀貨1枚
銀貨100枚→小金貨1枚
小金貨100枚→金貨1枚
金貨1000枚→白金貨1枚
となっているらしい。
庶民は基本裕福な、ところでも半銀貨までしか持っていないらしい。
ロベルトさんの商会はだいぶ大手なので金貨ぐらいまでは扱っているらしい。
金貨、白金貨になると大貴族や王族などしか基本的に扱わないらしいそれに噂によるとそれ以上の貨幣があるらしいが殆ど使われた事はなく噂が存在するだけになっている。
「ロベルトさんありがとうございます」
「いえ、これぐらいならお安いご用ですよ。またわからないことがあればお聞きください」
素直にその好意を受け取った
「はい、助かります」
そうこうしているうちに辺境都市ウラカが見えてきた。
高さ20mあるだろう堅牢な城壁が見えてきた。
辺境都市ウラカはその名の通り辺境にあるためモンスターや、他国から狙われたりする為にこのぐらいの城壁が必要になってくるのだ。