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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜
79/250

68話〜領都パルシオン〜

少し短いです。

 


 ♢


 リパーゼをたった後数人の貴族の領地を通り挨拶をして周った。


 次に行く貴族の名前を告げられて何処か聞いた事があるような気がした。



 暫く考えてると漸く思い出した。



 確か森の中で助けた貴族の名前と一緒だ。

 カタリーナ・エルゼ・フォン・パルシナだ。


 で次に向かう貴族はパルシナ伯爵家だったな。


 でもパルシナ伯爵家は王権派ではなく伝統派だった筈なのに何でだ?


 前にカタリーナがルーセント辺境伯に挨拶に来たのが関係しているのか?


 まあ、考えても仕方ないし俺には関係ないか。





 ■■■


 そして馬に揺られる事数時間ついにパルシナ伯爵領に到着した。


 今日は日が傾いて来たので近くのガナの町で一泊したのちにパルシナ伯爵領、領都パルシオンに行く予定だ。


 ガナの町は領都パルシオンに近い事もあり結構賑わっていそうだ。




 ●




 門の前に行くと衛兵がやって来たのでラインバック騎士団長が来訪の理由を言うとすぐに中に通されて代官の屋敷へと案内された。


 代官の屋敷の中へはルーセント辺境伯と騎士団長のラインバックに副団長のファルソンがついて行く。


 後は屋敷の外で待機する様に言われたので屋敷を囲む様に一応警戒して待機した。



 それから数十分後ラインバックとファルソンを引き連れたルーセント辺境伯が出て来た。


 その横に仕立ての良い服を来た恰幅の良い男性がいたが多分この町の代官だろう。



 そして充てがわれた宿へと屋敷の下男に案内されてついて行く。


 中々立派な宿を取ってくれた様だ。


 そしていつも通りにリーゼに馬の事を任せて先に宿の中へと入る。


 事前に連絡されてたのか宿の従業員は慌てる事なくそつなく対応した。



 部屋に戻りシャワーを浴びて出るとリーゼが戻って来ていた。


「リーゼ、ご苦労」


「はっ、ありがとうございます」


 この会話にももう慣れたので自然と上位者の台詞が出る様になった。



 やる事もないので2人にもシャワーを浴びるように言った。


 この宿は残念ながらシャワーしかなく湯船に浸かりたいなら町の公共の所に行くしかないが時間が時間である。


 もう閉まっているだろう。それにせっかく充てがわれた宿のを使わずに行くのもあれなので部屋の備え付きのシャワーで我慢する事にした。


 まあ、来る途中仕方なく野宿をした事もあるし問題ない。



 そして2人が出た後明日の事について少し話してから腹が空いてたので料理を頼み。


 暫くしてから運ばれて来た物を食べて就寝する事にした。






 ♢♢♢♢♢

 -翌朝-


 窓から差し込む朝日で目が覚めた。


 窓を開け空気の入れ替えをする。


 今日は晴れた良い天気だ。


 新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込む。


 コンコン


 ドアがノックされた。


「ん?何だ?」


「主様。朝食の御準備が整いました」

 リーゼが朝食の報告に来た。


「わかった。今行く」


 寝室から出るとリーゼとアールが頭を下げる。


「おはようございます。主様」


「ああ、おはよう。2人とも」


 まずはシャワーを浴びて目を完全に覚ます。


 出たら用意されていた服を着て朝食を食べる。


 食べ終わると鎧を着て階下へと降りて行く。


「確か集合場所は北門だったな?」


「はい、その通りです」


「では、行くか」


 北門に行き辺境伯達と合流した後領都パルシオンに向けて出発する。






 ♦︎♦︎♦︎



 領都パルシオンへと到着した。


 領都パルシオンは東方と王都の中継点にある為商業の街として発展してきた。


 その為予想していたよりも遥かに大きく賑やかだった。


 そしてウラカと同じく二重の壁があるが高さは10mとウラカよりは低いがそれでも威圧感は半端ない。



 流石は商業の街と言うだけあり店の数も多く様々な商品が陳列されていた。



 そして一行はパルシナ騎士団の騎士に案内されてパルシナ伯爵の屋敷へと案内された。



 屋敷の中へ入る前に辺境伯から黒鴉と銀戦の祠は解散して良いと言われ宿の場所と名前を教えられた。


 辺境伯の言葉に従い解散する。



 クヴァルムは近くを飛んでいた鳥に視線をあわせ、使役してパルシナ伯爵邸へと向かわせる。


 窓から辺境伯とパルシナ伯爵らしき男性と娘のカタリーナ・エルゼ・フォン・パルシナが見えたのでここだろうと当たりをつけ、窓辺に鳥を止まらせる。



 ♢



「パルシナ伯爵この間は御息女を派遣して下さり感謝します」


「いえいえ、私も貴族派の最近の行動には流石に寛容出来ない程でしたのでね。この際にこの国の膿を残さずに除去したいと考えていたおりに遠征の話を小耳に挟みましてね。そしてその目的地が魔の森と聞いてこれは報らせねばと思いまして娘のカタリーナをお送りさせて頂いた次第ですよ」


「パルシナ伯爵の情報のおかげで何とか最低限の備えは出来た。報らせてくれなければもっと多くの人員の犠牲が出ていただろう」


 あの日カタリーナがウラカに来た目的はそれだったのか。


 おっとそろそろ気付かれそうだな。


 パルシナ伯爵の護衛とラインバック騎士団長がずっと窓辺に止まっている鳥に時折視線を向けて来たのでこれ以上は、マズイと思いもう少し情報を収集したかったが諦める事にして鳥にかけた使役を解除する。



 その後一通り街を見て回り面白そうな物や美味しそうな物を購入しながらパルシオンの街を堪能した。


 明日もこの街で一泊すると聞いていたので明日はこの街の傭兵ギルドか冒険者ギルドで王都の情報でも調べてみるか。






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