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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜
73/238

63話〜ルーセント辺境伯〜

 

 ♦︎



 訓練場を出た後、武器屋に向かい投擲用の短剣を数十本買いそこで弓矢も買った。



 ◆



 ウラカから出て何時もの森へいきそこで魔導機兵(マギア・ゴーレム)を召喚した。


 魔導機兵は万能で様々な兵種を使いこなせる為に投擲と弓矢を教えて貰うつもりだ。




 その後日が沈むまで黙々と訓練に勤しんだ。


 お陰でスキルを獲得出来た。


 ーステータスー

 名前:クヴァルム・ドゥーエ

 職業:騎士

 レベル:40

 種族:人族

 性別:男

 年齢:23

 体力:10572/10572

 魔力:12654/12654

 筋力:10092

 耐久:9652

 敏捷:7254

 精神:6542

 器用:7542

 -スキル-

 剣術LV10 格闘LV7

 盾術LV4 馬術LV5

 弓術LV2 投擲術LV2

 雷魔法LV12

 風魔法LV9


 -固有スキル-

 なし

 -称号-

 期待の新人(ルーキー)



 魔導機兵を戻しウラカへと戻る。



「あれ?獲物を狩りに行ったんじゃねえのか?」


 門番にそう聞かれたので


「いや、訓練をしてただけだ」


「ほう、熱心なんだな感心感心最近の若い傭兵や冒険者はやれ暑苦しいだのダルいだのと真面目に訓練に勤しむ奴は少ないからな。

 それに武器も実戦重視のやつよりも見た目が派手で煌びやかのを選ぶ奴が多いからな。

 そんなの実戦では何の役にも立たず逆に狙われたりするのが落ちなのによ」


「そうだな」


「お前さんは若えのにそこをちゃんと弁えてる。おいちゃんは感心だ!まあ困ったことがあったからこの俺北門の門番のダイカを呼べや。

 ある程度の事なら便宜を図ってやるよ!

 こう見えてもこの北門の門番長だかんな」


 そう言いダイカは親指をグッと立てた。


「それは感謝する。その時は世話になるよダイカ殿」


「ふっ、かたっ苦しい喋りだなまあいいやじゃあな」


「ああ、ではな」


 宿に戻り就寝した。



 ■■■


 -翌朝-


 まだ日が完全に姿を現していない薄暗い時間帯に目を覚まし鎧を装着し一階のエントランスへ



 この宿はウラカで上位に入る宿だ。


 その為一階の受付には常時1人は居る。


 受付に行き宿を引き払う


「御利用ありがとうございました。またの御利用を心よりお待ち申し上げております」


 深々と受付は頭を下げた。


「ああ、世話になった」


 挨拶をし宿を出る。



 そのままルーセント城に向かって歩き出す。



 この世界の住人の朝は早いとはいえ流石にこの時間帯はまだ誰も起きてきてはいない。


 だが内壁の門にはちゃんと門番が待機していた。


 誰何され何用かと聞かれたので手形と目的を言った。


 普段この時間帯にこの門を通る人物はいない為に普段の時間ならされない誰何と目的を聞かれた。



 普段の時間なら手形を見せるだけで簡単に通れたが時間が時間なので訝しんだのだろうが予め辺境伯から通達が出ていた様で問題なく通過出来た。



 その後何事も無くルーセント城の裏門に到着して手形と目的を言うとすんなりと通され、中にいたマイセンさんに案内され応接室へと通された。


 コンコン


「失礼します。旦那様クヴァルム様が御到着なされましたので御案内申し上げました」


「そうか、入れ」


「はっ失礼します」


 マイセンさんが部屋の扉を開けてくれて

「どうぞお入り下さい」と言われたので室内へ「失礼します」と断っておきながら入室した。



 ルーセント辺境伯はビシッと貴族服を着てソファに、腰掛けていた。


 その後ろをラインバック騎士団長とその副官とおもしき人物が侍っていた。


「おはようございます」


「うむ、よく来たなそれと後ろのラインバックは知って居るだろうがもう1人はウラカ騎士団の副団長を務めるラケシルだ」


 言われたラケシル副団長を見る。



 ーステータスー

 名前:ラケシル・ド・ファルソン

 職業:魔法騎士

 レベル:40

 種族:人族

 性別:男

 年齢:34

 爵位:士爵

 体力:5246/5246

 魔力:8653/8653

 筋力:4235

 耐久:3952

 敏捷:4253

 精神:5242

 器用:4052

 -スキル-

 剣術Lv10 盾術Lv10

 格闘Lv9 槍術Lv7

 馬術Lv6 杖術LV13

 生活魔法Lv4

 土魔法LV13

 火魔法LV10

 治癒魔法LV4

 軍団指揮Lv12

 身体強化Lv8

 -固有スキル-

 思考加速LV5

 -称号-

 副団長

 騎士 士爵


 接近戦と魔法を使いこなす万能型か…



「紹介に預かったラケシルだ。今回はよろしく頼むよ」


 柔和な笑顔を浮かべる男だ。


 見た目は細身で髪をピッチリと整え銀縁のメガネを掛けた人だ。


「ああ、此方こそよろしく頼む」


「では、門の前に騎士団を整列させて居るので私は先に行き最終確認をして来ます」


「ああ、頼んだ」


「はっ!では失礼します」


 ラケシルは一礼して部屋を出る。


「そう言えば今回は冒険者を他にお雇いになられたのですか?」


「ああ、BランクPT(パーティー)を人組雇って居る。確か【銀戦の祠】だったか?」


「はっ!その通りです。構成人数は6人でクラン【トリエンティス】にも所属する若手の有望株です。もうじきAランクに昇格するのでは…ともっぱらの噂でございます」


「把握した」


「では、私も準備の為に行くよ。エトワール、クヴァルムを厩舎へ案内しろ」


「はっ畏まりました」


 そう言いルーセント辺境伯は執事と部屋の外に待機していた騎士を連れて出て行く。


 ラインバック騎士団長が此方に向き直り

「では、我々も行くぞ」と言われその後に続き厩舎に向かう。



 ラインバック騎士団長は馬丁とおもしき人物に話しかける。


「馬の調子はどうだ、出発できるか?」


「はい、騎士団長様今すぐにでも動けるように鎧なども装着させております」


 やはり彼は馬丁の様だ。


「そうか、わかったお主達もそろそろ出発の準備をして正門の前に行きたまえ」


「はい、わかりましたおい!お前達行くぞ」


「「「はい!」」」


 馬丁達は各々荷物を持ち正門へと向かう。



 周りに人が居ないことを確認したクヴァルムはゴーレムナイト達を召喚した。


(騎士の格好をしているのでただのゴーレムではなくナイトを付けたいと思います)



「では、全機騎乗せよ」


 その号令に素早くゴーレムナイト達は騎乗して行く。


 クヴァルムは馬達を見る。


 立派な毛並みに見事な体格の軍用馬だ。


 彼ら馬丁達の日頃の努力が伺える。


「では、クヴァルムはこの馬に乗りたまえ」


 促された馬は白馬であった。


 純白の鎧に白馬とは正に物語の騎士の様ではないかそう思い苦笑した。


「私の指示ではないぞ?辺境伯様がこの方が目立って面白いと仰られたのだ」


「ああ、わかった問題ない」


 そう言いクヴァルムは馬にまたがった。


 良い馬だ乗っただけでわかる此方が思う通りに動いてくれるだろうと。


 ラインバック騎士団長も自身の馬に乗り正門まで道案内してくれた。


 その後をクヴァルム率いる黒鴉傭兵団が続く。



 時折見かける城勤の使用人達は純白の鎧に身を包んだ黒鴉の姿を見て見惚れる物や感嘆の溜息を溢す者までいる。


 それほどまでに統率の取れた見事な行進であるからだ。


 それもそのはず彼らはゴーレムだ、それもユウマの力で強化され思念1つで見事に統率の行き届いたゴーレムである。


 そしてその一団は正門前に到着する。



 予め同行する者や護衛の者達には伝えてたとはいえ所詮は傭兵と侮って居た騎士達はその統率の取れた見事な行進に自身らの自惚れを恥じた。



 クヴァルムの正体がユウマだと知っているのはルーセント辺境伯とラインバック騎士団長の2人のみだ。



 冒険者【銀戦の祠】は此方を値踏みする様な視線を一瞬だけ向けたがすぐに目元を緩めてリーダーとサブリーダーが挨拶に来た。



「今回辺境伯様を護衛する冒険者【銀戦の祠】のリーダーを務めるセリムだ、よろしく頼むよ」


「同じく【銀戦の祠】のサブリーダーのセシルよ、宜しくね♪」


「此方こそ、傭兵団【黒鴉】の長を務めるクヴァルムだ。よろしく頼む」


「それにしても傭兵団の団長と言うからもっとむさいおじさんだと思ってたけど若くてイケメンなんて今回はついてるわぁ〜」


 そう言いチラリと此方に流し目を向けてくる。



 現在クヴァルムは兜を小脇に抱えているので姿を(まあ、偽りの姿だが)晒している。



 セリムは装備からして剣士だろう。


 茶色いスラッシュモヒカンショートで瞳の色は金色だ。


 そして甘いマスクをして女ウケも良さそうな顔立ちをしている。


 身長も長身でこれもモテるポイントだろう。



 そしてセシルは格好からして魔法士だろう。


 まあ、ローブととんがり帽子に杖を持っているからの判断だ。


 ローブは着ているというより羽織っている感じで中の服装はドレスのようで露出が多くスリットも深い。


 そしてただでさえ大きい胸を腕を組んで強調している。


 髪は紫色のカーリースウェルで瞳も紫である。




 他のメンバーは遠目に見た感じに重戦士の男が1人に治癒士の女、盗賊の女に弓術士の女が1人のメンバーだ。


 銀戦の祠のメンバーのレベルは40前後つまり自分と同じくらい…か…




「そうなのか?まだ出来たばかりの傭兵団なのでな…他の傭兵団にはまだあまり知己の人物は居ないな…だが【漣の灯り】のドーベル殿は立派な御仁だと思っているよ」


「ああ、ドーベルさんね…確かに凄いおじ様だけど私の好みではないわね。その点貴方は合格よ」


「それはどうも」


「あら?素っ気ないのねまあ、今はそれで良いわよじゃあねぇ」


 セシルはそう言い残し銀戦の祠の所へ歩いて行った。


「セシルがすまないねクヴァルムさん」


 すまなそうにセリムが話しかけてきた。


「気にしてない」


「そう言ってくれて助かるよ、道中宜しく頼むよ」


「ああ、それとクヴァルムで良い」


「そうかい?僕の事もセリムで良いよ。では僕もパーティーの所に行って最終確認してくるよ」


 そう言い銀戦の祠のメンバーの元へ戻って行った。





 ♦︎



 今回の王都までの道程は辺境伯の自派閥の領地を通るルートを使用する様だ。


 普段あまりウラカから出る事がないのでこの機会に交流を深める目論見の様だ。


 その為にウラカから王都までの最短距離ではないので4週間かかる予定である。


 王都までの最短距離では2週間なので2倍かかるのである。


 寄るだけなら3週間だが相手の邸宅に宿泊する予定である為にそのぐらいかかるらしい。


 貴族とは疲れそうな生き物だな



 そう考えてるとラケシル副団長が来て

「用意は良いか?そろそろ出発するぞ?」


「ああ、いつでも出発できる」


「わかった」


 ラケシル副団長はラインバック騎士団長の元へ向かった。



 それから数分後「出発!」とラインバック騎士団長の号令の元にルーセント辺境伯一行は王都へ向かって進発した。






 構成は馬車や荷馬車合わせて10輌


 騎士団から騎士52名


 従士30名


 黒鴉51名


 冒険者6名


 使用人15名


 辺境伯


 合計155名




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