50話
-数刻後-
ユウマの元に偵察へ行かせたバードゴーレムと使役した鳥が帰還した。
周辺にはどうやら魔物姿形もないらしく、何処かへ移動したようだ。
砦跡の方も同じで残されてるのは半壊した砦と、魔物に食い散らかされた無残な死体と魔物の死骸のみの様だ。
砦の中へ逃げ込んだ者も全滅しているだろう。
そう思案していると結界の設置が終わったのかドリスが戻って来た。
「ユウマさん、結界の設置完了しました。でも私の力量では強力な魔物にすぐに突破されてしまいますので、気休め程度に思っていて下さい」
「わかったよ」
「こっちも、偵察に行ってくれた精霊が戻ったわ」
デリアもそう言い此方に戻って来た。
「じゃあ、まずはユウマからお願い」
「わかりました、まずは周辺には魔物の姿形もありませんでした、砦跡も同じで残っているのは魔物と遠征軍の死体だけでした」
「魔物はどうやら移動した様です、ですが率いているのが魔族なので油断は出来ませんがね」
その言葉に2人とも首を縦に振る。
「そうね、その通りだわ…他には何かある?」
「いえ、自分からは以上です」
「じゃあ次は私の番ね、周辺もユウマと同じで魔族の姿は確認出来なかったわ、そして魔の森の出口もついでに探してもらったのよ、そしたら…」
デリアは、急に俯いた。
2人は何か良くない事でも発見したのかと身構えたが顔を上げたデリアの顔には満面の笑みが浮かんでいた。
「何と!救援部隊が来ていたのよ!」
「「っえ!?」」
2人して驚きの声を上げた。
まさか、救援部隊が来るとは正直思っていなかった。
「そ、そうなんですか⁉︎」
ドリスは興奮してデリアの肩に手を当て前後に揺さぶる。
「え、ええ、それとドリス落ち着いて」
「あっ!ごめんなさい」
ドリスは慌てて手を離す。
「ふぅもうドリスったら」
「それで、救援部隊は今は何処に?」
「ここから北東へ約8km地点よ」
「なら、すぐに行きましょう!」
ドリスは鼻息荒くデリアに迫る、デリアは、手を前に出して「落ち着いて」と言葉をかける。
「その前に十分に準備しないと危ないわよ」
「そうですね」
ユウマも同意する。
「そ、そうですよね。すいません少し興奮してしまいました」
そう言いドリスは頭を下げる。
「まあ、無理もないわよ、私だって今すぐ駆け出して合流したいもの、でもちゃんと準備しないと足元を掬われるわよ」
なにせ此処は魔の森だ、少しの油断が死に繋がる危険地帯である。
「そうと決まれが準備しましょうか」
「ええ」
「わ、わかりました」
そう言い3人は準備に入る。
ーステータスー
名前:ユウマ
職業:1使役師・2剣士・3魔法士
レベル:26
種族:人族
性別:男
年齢:19
体力:5649/5643
魔力:9654/9654
筋力:3249
耐久:2354
敏捷:2043
精神:2693
器用:2145
-スキル-
魔眼Lv8 魔力回復率Lv5
隠蔽Lv4 アイテムボックスLv5
剣術Lv7 生活魔法Lv3
マップLv2 軍団指揮Lv8
鍛治Lv2 氷魔法Lv8
風魔法Lv7 雷魔法Lv8
土木魔法Lv7 水魔法Lv5
火魔法Lv6 回復魔法Lv9
付与魔法Lv3 召喚魔法Lv7
略式呪文 模倣Lv11
-固有スキル-
幸運Lv16 使役Lv9
-称号-
異世界人 小鬼殺し 軍団長
統べる者 作成者