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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
魔の森編
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47話

 


 その後ドリスにデリアを頼んで俺は木の実など食べ物を採りに森の中へ


 一応アイテムボックスにも食料はあるがそれ程多くも無いので確保出来る時にしといた方がいいだろう。




 念の為通常のゴーレム8体とミノタウロス一体を残して行く。



 俺の護衛にもゴーレムを5体連れて行く。


 泉の近くには木の実が沢山生え、鳥や兎等の動植物が豊富にある。



 木苺や山菜をある程度確保しそして兎を二羽仕留め血抜きをして、それをアイテムボックスに入れたら辺りを探索する。



 すると泉から500m過ぎた辺りから明らかに空気が変わった。



 あの時は必死に逃げていたので気づかなかったがどうやら此処までがあの聖獣のテリトリーらしい。



 テリトリーの外は瘴気に満ちていて今の状態だと危険と判断し引き返す。




 戻るとデリアは横になり寝ていた、ドリスは石を集め簡易の墓を作っていた。



 石にはベック、ガイルス、ラントの名前が刻み込まれていた。



 そこで手を組み何やら神に冥福を祈っていた。


 俺もその横に並び手を合わせて冥福を祈る。



「ユウマさんの聖印の組み方は初めて見ました、何処の神なのですか?」



「ああ、これは俺の生まれた所で神の名前はえっと…天表春命《ウワハル・シタハル》…そう天表春命様だよ」


「そうなんですね、その様な方は何分浅学で寡聞に私は知りませんがどの様な神様なんでしょうか?」



「天表春命様は開拓、学問、技芸、裁縫、安産、婦女子の守護神として俺の生まれた所では信仰されてるよ」



「そうなんですか、それは素晴らしい神様ですね」


「ドリスは何処の神様を信仰しているの?」


「私は七大神の一柱であらせられる光と癒しの神、ルビルス様です」



 この世界では主に七大神と云われる7人神が広く信仰されている。


 その中で光と癒しの神は宗教組織に主神として扱われる程信仰されている。



 だがその教えを曲解して解釈している大陸中央部の教国は他の神を下に見て闇と夜の神カラカルフは邪神の仲間と見なされ六大神とされている。



 そして獣人やエルフ等の亜人は邪神の手先とされ見つけ次第駆逐される。


 その様な事から一概に同じ神を信仰していても意見の食い違い等が出てくる。


 だがドリスは見る限り大丈夫だろう、何せラントとデリアと同じパーティーを組んでいたのだから。



「そうなんだな、所でデリアの様子はどうだ?」


「まだ、ショックで心を閉ざしていますね」


「ドリス君は大丈夫なのか?」


「ええ、私は何とかこれまでも教会で身近な人や知り合いの供養をしましたから」



 ドリスの顔を見てみるが少し顔色は悪いが大丈夫そうだ、デリアもどうにかして立ち直って欲しい。



「そうか、ならもうそろそろ日も暮れるし食事の準備もしよう」



 落ち葉や枯れ木を集めそこに生活魔法で火をつける。


 充分な火加減になったら兎を取り出し解体し塩を少量かけて近く枝をさし炙る。



 アイテムボックスから木の皿を出しそこに森で採った木の実を入れる。



 ドリスはデリアを起こし焚き火の近くには座らせる。


 目元が赤く腫れている、


 あの後泣いたのだろう。



 暫く経ちよく焼けたのを確認してからそれぞれに兎の串焼きを渡し食す。



 皆無言で食べ、食べ終わると泉から水を汲みそれで皿を洗いその後布と木の棒で仕切りを作り泉で体の汚れを落とす。







 水浴びした後アイテムボックスからテントを2つ出し大きい方をドリスとデリアに小さい方が俺の分だ。



 火の番に通常のゴーレムを一体、周辺の警備にゴーレムを30体その指揮にミノタウロス二体を配置し、テントの中へ横になると疲れていたのかすぐに寝た。












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