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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
魔の森編
41/250

38話

 

 -中庭-


 中庭に着いた。


 大きさはテニスコート2面分の広さで、地面は土が剥き出しのただの更地である。


「では、ゴーレムを連れてこい!」


 エトワールが近くの騎士に命じ、その者が了承する前に、ユウマが声をかける


「ああ、大丈夫ですよ。ありますので」


 その言葉に騎士団の面々はこちらに視線を向けたが、すぐに顔に疑問の表情を浮かべる。


「おい、ユウマよ何処にゴーレムがいるのだ?見当たらぬが?」


「自分はアイテムボックス持ちですのですぐに出します」


 ユウマはアイテムボックス内のゴーレムを一体出す。


 すると、おお!と声が上がったそれもそうだろう、アイテムボックス持ちは希少である、それに出されたゴーレムは一般的なゴーレムと一線を画す出来栄えだ。


 それもその筈だ見た目は屈強な戦士のそれ、そして立ち振る舞いも見事の一言である。


「成る程、確かにお主のスキルで強化したゴーレムは実用に耐え得るだろうな。しかしやはり試さねばわからぬ事もあろう」


 確かに、今まで相手にしてきた魔物はこの魔の森よりも弱い。それに対人戦も初めての経験だな。


「では、こちらの訓練用の剣を使え」


 用意された剣は刃引きされた者である。


 これも当たりどころが悪ければ人を死に追いやるだろう。


 ゴーレムに剣を持たせ軽く素振りさせ、具合を確かめる。


 対戦相手のバイセンも剣を手に素振りして感触を確かめている。


「2人とも用意はいいか?」


「はい、こちらは大丈夫です」


「ハッ!問題御座いません」


「よしでは開始位置につけ。審判はウラカ騎士団が団長エトワール・ド・ラインバックがとる」


 ユウマはゴーレムに命じ開始位置につける、バイセンも着いた様だ。


「では、構え!…始め!」


 合図と共にバイセンは駆け出し、上段からの斬り下ろしを仕掛けてきた。


 ゴーレムは左手に構えた盾でそれを防ぎ、続いて右手の剣でバイセンの胴に向かって、突きを放つ。



 バイセンはまさかここまでゴーレムが俊敏な動きを、するとは予想外だったのだろうが、そこは日々の厳しい訓練の賜物か辛うじて、体を捻り交わす。


「クッ!まさかここまで動けるとはな」


 そう言い剣を中段に構え、ゴーレムを見据える、その目には先程迄の油断はなく、確かな敵と認識している。



 ゴーレムも剣を中段に構えジリジリと相手との距離を詰める。


 今度はゴーレムが仕掛ける。


 横薙ぎの一閃を放ちそれを防御する為に盾を構え、こちらの姿が一瞬でも見えなくなったその瞬間に、ゴーレムは跳び上がりバイセンの背後に着地し、振り向き剣を首筋に添える。


 バイセンは流石これは予想外の様で反応が出来ずに敗けを認める。


 周囲の面々も「まさか⁉︎」「なんと俊敏な動きか⁉︎」「あのバイセンがこうも容易く…」など驚きに満ちていた。


「うむ、この試合勝者ゴーレム!2人とも見事な戦い振りだったぞ」


「いえ、閣下私は最後まで翻弄されたに過ぎません。最初は油断し無防備に突撃し、それを見事に防がれ、反撃をされ、それを辛うじて交わしましたが、その後は油断せずに構えましたが、まさかあの様な動きをするとは思わず手も足も出ませんでした。私の完敗です」



 バイセンは潔く敗けを認めた。



「うむ、わかったその態度潔しバイセンよ、これからも精進をつげよ」


「ハッ!」


「では、この結果を持って冒険者ユウマにゴーレムをそして武器防具を貸し出す物とする、これに異議がある者は申し出よ!」


 エトワールは周囲を見渡すが誰一人として、異議がある者はいなかった。


 最初は侮っていた者もそれを反省し、自分なら先程の戦いどうするか、と真剣に考え模索していた。


 その態度にエトワールは満足に頷き口元に笑みを浮かべた。


「よしでは、ユウマよ貴様にゴーレムと武器防具を貸し出す事とする」


「ハッ!ありがとうございます」


 ユウマはエトワールに頭を下げ、他の面々にも感謝を述べ頭を下げた。


 その後解散とし、騎士団の幹部は再び会議室に向かい、ゴーレムの運用方を考えた。


 ユウマは早速ゴーレムを置いている倉庫に案内された。


 倉庫の管理者に数を聞くとなんと368体もいると、聞かされ流石にこれは大丈夫か?と頭を過ぎった。



 ここまでの数を使役するのは初めての経験なので緊張する。


 それに人型のゴーレム368体以外にも、馬型のゴーレムも100体いると聞いた。


 ユウマは早速使役を通常の人型ゴーレムに使った。



 ユウマはごっそりと魔力を削られる感覚を覚えステータスを見てみる。




 ーステータスー

 名前:ユウマ

 職業:1使役師・2剣士・3未設定

 レベル:24

 種族:人族

 性別:男

 年齢:19

 体力:3687/3687

  魔力:2945/4029

 筋力:1629 耐久:1280

 敏捷:1095 精神:1587

 器用:1246

 -スキル-

 魔眼Lv1 魔力回復率Lv3

 隠蔽Lv4 アイテムボックスLv4

 剣術Lv7 生活魔法Lv3

 マップLv2 軍団指揮Lv5

 鍛治Lv1 氷魔法Lv1

 略式呪文 模倣Lv1

 -固有スキル-

 幸運Lv6 使役Lv5

 -称号-

 異世界人 小鬼殺し 軍団長


 魔力が1000近く減っていた。


 それに軍団指揮のスキルと使役のスキルのレベルが上がりそれに加えて新たな称号も増えていた。


 軍団長の称号をタッチして説明文を読むと『100人以上を指揮する時、その指揮がスムーズに伝わる』と書いていた。


 その後馬型のゴーレムにも使役をかけた。


 やはり人型と同じで体躯は立派になり見た目もより、馬に近くなった。


 また軍団指揮と使役のレベルも上がっていた。

 更に幸運も上がっていた。


 ーステータスー

 名前:ユウマ

 職業:1使役師・2剣士・3未設定

 レベル:24

 種族:人族

 性別:男

 年齢:19

 体力:3687/3687

  魔力:2064/4029

 筋力:1629 耐久:1280

 敏捷:1095 精神:1587

 器用:1246

 -スキル-

 魔眼Lv1 魔力回復率Lv3

 隠蔽Lv4 アイテムボックスLv4

 剣術Lv7 生活魔法Lv3

 マップLv2 軍団指揮Lv6

 鍛治Lv1 氷魔法Lv1

 略式呪文 模倣Lv1

 -固有スキル-

 幸運Lv7 使役Lv6

 -称号-

 異世界人 小鬼殺し 軍団長


 だが流石に疲れたので少し横になり休憩した。











読んで下さりありがとうございます。



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