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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
魔の森編
32/242

29話〜緑の風〜

 道程は順調であった。


 これまでの行程で同じFグループの【緑の風】というパーティー5人と知り合い、その者達と同じ班になり行動するようになった。


 あの後グループ毎でまた、5つの班に分かれたパーティー単位で、行動するように指示がでた。


【緑の風】は戦士のベック、弓使いのデリア、剣闘士のガイルス、神官のドリス、盗賊のラントの5人で構成されたパーティーである。


 ベックは人族の男性で背も高く筋肉質で革の鎧に鉄の盾と鋼の剣を持った戦士である。歳は23である、茶髪の髪を刈り上げている



 デリアはエルフの女性で女性としては背が高くスラッとしている。慎ましい胸、長い耳緑の髪を後ろで三つ編みにしている。

 彼女達エルフは精霊魔法と弓が得意でデリアは特に弓の方が得意らしく本人曰く百発百中の腕を持っているらしい。やはりファンタジーの定番通り長命でデリアも詳しくは教えてくれなかったが軽く200歳は超えてるらしい、これでもエルフでは若い方に入るらしい。

(エルフは基本森の中で部族ごと集落を形成して暮らしているが、時折若い世代が見聞の為や興味本意などで人里に出て来る)



 ガイルスは人族の男性で筋肉隆々のスキンヘッドで褐色の肌を持ち剣と格闘を得意としている。コロッセオでは魔物をよく相手にしており、それで冒険者に転職したらしい。歳は26である。


 ラントは背が低くどうやらホビール族であるらしく罠や感知を得意としており、チームの目を担当している。因みに耳はデリアが担当している。

 男性で歳は18である。

(ホビール族は成人しても140cm程で普段は川の上流などに住み動物の皮を鞣している、それに手先が器用なので装飾品等を作りそれを売っている)


 最後に神官のドリスは教会から派遣された神官の1人である。1年ほど前からこの【緑の風】に加わり癒しを担当している。人族で女性である。彼女は中位治癒魔法まで使える。歳は16である。


 彼らも俺と同じEランク、パーティーで偶々行軍の時に横にいて話、意気投合してその後班に分かれて行動すると言われた時に、ベックに誘われて一緒の班になった。



 今は休憩中である。



 今はG、Hグループが周辺の警戒に当たっている。


 ラントがベックに話しかける。


「なあ、ベック今回の遠征って何処までいけば成功なのかな?」


「さぁな、こんな大規模の遠征は今回が確か、初めてだった筈だ。小規模の遠征はこれまで何回かあったらしいがな」


 会話にドリスも加わる


「そうですね、今回は大分本格的な開拓をするんでしょうね、そして聞いた話だとまずは、木を伐採してその木で柵を作り、後から運ばれてくる石材で本格的な砦を作るらしいですよ。その後、完成した砦を中心に開拓していく予定だと、神官長様からお聞きしました」



 デリア、ガイルス、ユウマも加わる


「へぇそんなに本格的にやるのね」


「ふっ腕がなるぜ」


「だとするとこれからも定期的に依頼がでるのか?」


 ユウマの問いにベックが答える


「多分そうなんじゃねえかな?詳しいことは俺もあんまりわかんねぇけど」



「まあ、そんなもんかな」



 その後暫く雑談に興じていたが出発の合図があり、その場を後にした。



 そして魔の森までもう目と鼻の先の距離に近づいたところで、今日の行軍を停止して、各自テントを張りここで明日の朝まで野営してから、魔の森に向かうらしい。


「いよいよ明日魔の森か」


「おっ?どうしたユウマ緊張でもしてんのか?」


 振り返ると声を掛けてきたのはベックだ


「ベックかそりゃあ緊張もするよ、何せ初めて行くんだからな?そういうベックは緊張してないのか?」



「へへまあ実は俺も緊張しているよ、でも今回はこんなに大勢で行くし俺たちよりも高位の冒険者や、立派な騎士様達もついてるんだぜ?緊張のしすぎは体に良くないからあまり身構えない方がいい、疲れが溜まりやすくなるからな」



「なるほど、参考になったよありがとう」


「おうよ、気にすんなよこう見えてお前よりも冒険者歴は長いんだぜ!」


「ははそうだな、頼りにしてますよ先輩」


「任せたまえ後輩君」


「「ブフッ」」



 笑い声に後ろを振り返ると【緑の風】のメンバーがいた。



「なにくさいことやってるのよあんた達は」


「うるせぇなデリアべ、べつにいいじゃねぇか」



「はいはい、口だけは達者なんだからあんたは」



「なにおぅ!」



 2人は口喧嘩を始めた。



 それを見てからかうラントやガイルス。


 オロオロしだすドリスその光景を見てユウマはこれが終わったら、パーティーに加入を申請しようかなって思うほどとても良いメンバー達だ



 そうして夜は更けていった。







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