203話〜王都での出来事③〜
投稿遅れました。
既に投稿済みだと勘違いしておりました。
ヨーゼフと共に下に降りると、食堂は酔っ払い達で死屍累々の様な有様であった。
換気のために窓を開けたりしているが、店の中だけではなく街中で同じ様な光景が広がっており、あまり意味はなさそうである。
何とか席を確保すると、宿の店主が二日酔いに効く飲み物と食事を用意してくれた。
用意してくれた食事は胃に優しく、食欲はなかったがお腹にすんなりと入る。
一息ついた所で、ヨーゼフが話し始める。
「さっきの話の続きだが、向かうダンジョンはここからそう遠くない位置にある。通常のダンジョンなら俺たちだけで、攻略を進めるがこのダンジョンは特殊でな。ある一定数以上がいないと扉が開かない場所が幾つかある」
最小人数が決まっているダンジョンは珍しい部類に入る。
通常ならその逆で、何人までしか入れないと人数制限のあるダンジョンは複数存在する。
そして今回ヨーゼフが持って来てのが、今回の特殊なダンジョンである。
ヨーゼフ達は、3人組のAランク冒険者パーティーである。
メンバーはリーダーのヨーゼフ、モンクのアンジェラ(本名はマスタング)、そして現在は此処には居ない斥候のムスの3人である。
基本は王都で活動しており、時々遠方まで遠征もするらしい。
今回のダンジョンの最小人数は5人以上であり、3人組のヨーゼフ達は挑戦出来ないらしい。
そこでユウマ達を誘ったのである。




