193話〜ウラカ防衛戦③〜
現れた援軍は近隣の領主連合軍であった。
一つの兵力としては300〜500と少ない兵力であったとしても、それが多数集まり数千となっていた。
それに辺境の兵士達は、日常的に魔物と戦っており、魔物に限れば歴戦の者達ばかりである。
いきなり突撃する事はなく、少数の魔物を誘引し撃滅して行った。
ある程度数が減った所で、城門に突撃し魔物を蹴散らしてウラカの中に入って来る。
住民からは歓声で迎えられた。
強行軍で疲れているだろうが、彼らは民兵と交代し防壁の守備につき、安定した守りを見せる。
そうして日が沈むと、夜行性の魔物と交代する。
援軍のお陰で一息つけた首脳部は、新たな戦力を組み込み防衛戦略を練り直す。
無限に思えた魔物の数も、日を追うごとに少なくなって来ている。
だが今来ているのは深層の魔物ではない。
森の深層に行くほど、魔物の強さは桁違いになって行く。
今回どの程度まで出て来るかはわからないが、この規模から推測するに決して容易くはないだろう。
ある程度余裕を持って対処出来る様になった頃、ルーセント辺境伯とその騎士団。更には冒険者達の援軍が到着した。
魔物のスペシャリストである冒険者達は、魔物の特徴や弱点を把握しており、今までよりも効率的に対処出来る様になった。
それに主力のルーセント騎士団の登場により、更に殲滅率は上がっていた。
ユウマも冒険者の一団と一緒に協力して、魔物を倒して行った。
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