190話〜対応策〜
オルトメルガ王国は先の帝国との戦いにより消耗しており、魔の森の氾濫に対して十分な対応が出来ていなかった。
そこでルパメント聖王国に対して、勇者派遣の要請をと唱える者達も出て来ていた。
ルパメント聖王国は確かに人族至上主義国家であり、多民族国家であるオルトメルガ王国とは相容れない存在ではあるが、対魔物のスペシャリスト集団である勇者を保有(ルパメント聖王国にとって勇者は兵器でもある為、保有と言った表現になる)している。
だが、此処で下手に借りを作ればどんな無理難題を押し付けて来るかわからない。と言った事情もあり反対派も一定数存在した。
その為に、会議は進むないが現場での被害は日々拡大する一方であった。
王国とは反対に帝国は、勇者の派遣が既に決定しており、その一団が魔の森に向かっているとの情報が入る。
国王であるガイセル王は、近衛騎士団の派遣を提案した。
それには反発があったが、精鋭である近衛騎士団であれば問題なく対応出来るだろう。と言われ近衛騎士団の半分が派遣される事になった。
王が自身の守りを減らして派遣するとあり、各貴族も私兵を魔の森の対策に派遣する事になった。
今は一刻を争う時の為に、準備が出来た者達から順次派遣されて行った。
この知らせは魔の森に程近いウラカの領主であるニコライ・ガルム・フォン・ルーセント辺境伯の元にも届く。
先の対帝国により、少なくない被害を受けており人手不足の為に喜んだ。
そしてウラカへの援軍の中には、ユウマの姿もあった。




