18話
歩くこと数十分盾と剣が描かれた看板のある店に着いた。
「ここがウラカで一番の武具店です」
ロベルトは店員に「ハウリさんはいらっしゃいますか?」と質問していた。
どうやらここはハウリさんという人が店主らしくロベルトとも親交があるらしい
「おう!ロベルトさんじゃないか」
現れたのは俺の胸の高さぐらいの身長の筋肉隆々のドワーフだ
それにしたも、立派な髭をお持ちだな
「こんにちは、ハウリさん本日はこちらのユウマさんの武具一式を見繕ってくれませんか?」
ハウリは、その言葉に怪訝そうに顔を顰めた。
「それはかまわねぇがどうしたんだロベルトさんあんたの商会の護衛達はここを利用してはいるがあんた自身がそこの坊主に見繕うのは初めてだな?何かあったのか?」
「ええ、実はこの前この街に来る途中に魔獣に襲われましてね、そこで危うく死にかけた所をこちらのユウマさんに助けられましてその恩返しですよ、それに私を助けてくれた代わりにユウマさんの武器を駄目にしてしまいましたしね」
ハウリはロベルトの言葉に最初は吃驚したのか一瞬目を見開いたがすぐに納得した
「そうか、そんな事がなまあロベルトさんの所には素材を融通してもらってるしな少しばかりサービスも、するよ」
ハウリはこちらを見て上から下まで観察するように鋭い目を飛ばしてきた
「うむ、剣士か?」
「えっ!?そんな事も分かるんですか?一応剣は使いますが?」
「まあ剣士っぽいがそれとも少しばかり違うような感じだが長年の経験だな」
すげぇな、ドワーフってみんなこうなのか?
「で?どんな物をお求めで?」
「そうですね武器は刀とかありませんかね?」
「ん?お前さんその髪にその目それに刀とくりゃトウリ国出身か?」
トウリ国?何だそれもしかして日本を参考にして作った国か?あんまり説明書ちゃんと呼んでないからあやふやだな、こんな事ならよく読み込んでからplayしたら良かったけど後の祭りかこんな事になるなんて予想出来るはずがないしな
どう答えたらいいだろうもしトウリ出身って答えて相手がトウリの事を詳しく知ってたらボロが出て怪しまれるしな?
ここは正直に違いますっていって出身地を誤魔化すか?日本って言って分かるはずもないしな
「いえ、トウリ国ではないですねトウリ国の人たちも黒目黒髪何ですか?」
「まあ、大体の人がそうだと聞いてるな、俺もそこまで詳しくは知らない前に客として来たからその時に少しばかり話しただけだ、そこで刀の事を初めて知ってな試しに刀を方々駆け回って手に入れて何個か試作したが未だに納得のいくものが出来てなくてな」
何だ詳しくは知らないらしいな
「そうなんですか、では刀は売ってないんですか?」
「まあなだがロベルトさんの命の恩人だし手に入れた刀の一本をやるよ、まあ自分で打ってないから多少不満があるからな、それに見たところ剣も使えるだろうなら剣も持っていた方がいいな」
「わかりました」
「剣はそうだな、これなんかどうだ?」
渡されたのは鋼製のロングソードだ、手に持ち軽く振るう
まあ妥当な物だなどちらかというと俺が習ってたのは刀の剣術だからな
「ではこちらでお願いします」
「おう!防具はどんなのが良い?」
「そうですね、軽い装備で動きを阻害しない奴が良いですね」
「なら革鎧だな、そうだなこのサラマンドラの革鎧はどうだ、革鎧の弱点の火に対する耐性が強いからなそれに硬いし十分だろう」
「そうですね、それでお願いします」
サラマンドラの革鎧は赤く少し派手かな?と思ったが周りを見ると普通でこれより派手な鎧を着ている人やあれは防具か?って思うよな人もいた。
その後短剣など冒険に必要な物を一通り買い雑貨屋で地図やランタンなども購入した。
「ありがとうございますロベルトさん出してもらって」
ユウマはロベルトに頭を下げた。
「いえ、構いませんよでは店に戻りましょうかゴーレムと倉庫はもう準備してますのでいつでも使えますよ」
「重ね重ねありがとうございます、はい戻りましょうか」
二人は店に向かった。
次回か次次回戦闘シーンを入れる予定です




