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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
バトランタ攻防戦
207/250

178話〜東部防衛戦①〜

 

 バトランタでは帝国軍の敗北に終わったが、他の戦場ではバトランタの敗報が伝わると温存していた戦力である魔獣兵を投入し、多大な犠牲を出しながらも要塞を突破した。


 本来なら王都の攻城戦様に残して起きたかったが、このままでは要塞の突破が困難と判断した為である。


 盆地の戦いでも帝国軍が勝利を収め、帝国は2方向から王国領内に侵入を果たした。



 すぐに近隣の領主は兵を集め帝国軍に備える。


 王都では、既に兵を近隣から集め、再編成した後東部に向けて援軍を送る予定であった。


 ウラカでも既に冒険者にも依頼が出されており、故郷を守るために多数の冒険者もこの緊急依頼を受けていた。




 ルーセント辺境伯指示の元、辺境伯軍4千に冒険者一千、周辺の領主軍一千を加えた6千の軍勢が盆地を突破して来た帝国軍1万8千(盆地戦で消耗した為)と3倍の帝国軍を迎え撃つ為に出陣した。


 斥候を放ち、迎え撃つのに適した地形を探らせる。


 すると渓谷を発見し、そこで待ち伏せする事にした。

 勿論帝国軍も警戒するだろうが、この渓谷を迂回するとなると2日ほど時間を要する為に、中央の帝国軍と合流する日数にズレが生じる為に、渓谷を通る可能性が高い。


 勿論迂回した場合の対策も必要である。


 ルーセント辺境伯は主だった者達を集め、会議を行う。


「状況は見ての通りだ。帝国軍にはこれまで見たこともない魔獣兵と言う存在がいる。魔獣兵は魔物で言うところのランクC相当の力を最低でも持っていると言うことだ。あくまでもこれは報告の内容なので、実際に目にしないことには何とも言えんがな」


 地図を見ながらルーセント辺境伯はそう呟く。


「その魔獣兵の数はわかっているんですか?」


 山賊の様な見た目だが、子供好きの冒険者代表の男がそう言う。


「100から200といったところだ。出来れば魔獣兵は魔物に慣れた冒険者諸君に対応をして欲しい」


「わかりやした」


「渓谷は一度に通れる人数は限られている。自然と帝国軍は間伸びした陣形にならざるを得まい。帝国軍がこの地点を通過した所に、上から岩を落とし後方と遮断する。そして前方の帝国軍に集中砲火を加えて叩き潰す」


 複雑な陣形や指示を出せば連合軍であるルーセント辺境伯側は上手く連携出来ないと判断し、シンプルな作戦内容にする。


 細部を話し合い、一通りの作戦が決まると部隊長達に通達して行く。


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