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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
バトランタ攻防戦
188/250

163話〜間者②〜

 

 いつもと同じく夜明けと同時に起きる。


 そして朝食の時間になると、下の食堂に行き食べる。



 すぐに食堂は満席になる。


 周りを見ると、働きに来ている男達が多いのでガタイの良い者達が多い。


 そして食べ終わると例の施設の作業員を募集している場所に向かう。


 普段なら紹介状が無い者は雇わないらしいが、緊急的に人手が足りないので臨時雇いらしく、働き次第では正規に雇うと掲示板には書いていた。


 既に朝早くにも関わらずに長蛇の列が出来ていた。


 そこにゾランも並ぶ。


 20分程で順番が来たので、名前と出身地を言う。


 そのあとは振り分けられた馬車に乗って何処かへ運ばれて行く。


 ゾランは長年の経験から同じ馬車に乗っている者達は何処かの間者だと判断した。


 しかし偶然にしても馬車の乗客が間者だけになる事があるだろうか?と考える。


 そして悪い予感がしたので、馬車から飛び降りて駆け出す。


 ゾランのその様子に他の間者達は唖然とした様子であったが、勘のいい何人かは続いて馬車から飛び降りたが、林の中から急に現れたゴーレムにより捕縛されて行く。


「やはり罠だったか!しかし何故バレたのだ?」


 実は単純な仕掛けであり、受付には簡易の嘘発見機が置かれていたのである。


 しかしこの世界では一般的な道具ではなく、暗部の様な組織に一台あるかどうかの古代の貴重な装置である。


 それがたかだが受付に設置されているとは、ゾランも思って居なかったのである。


 受付で嘘をついた者達だけ、別の馬車に乗せられていたのである。



 後ろを見ると、馬に乗った領兵と思われる騎兵が3騎追い掛けて来ている。


 ゾランは急いで街道から外れて、近くの林に逃げ込む。


 騎兵は巧みに馬を操り、林の中に入って来る。


「マジかよ!なんて練度だ!」


 普通の騎兵なら躊躇する様な林の中も、平然と入って来て追いかけて来る。


 ゾランは木を登り、木の上を渡って行くが中々追跡者を振り切れずに居た。


 それどころか複数の気配が接近して来ている事がわかった。


 どれも手練れそうである。



 そして遂に周りを囲まれてしまう。

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