146話〜調査依頼①〜
短めです
翌朝、宿で朝食を食べ終わると早速冒険者ギルドに向かう。
するといつもよりも人が多く感じる。
見ると掲示板には緊急の調査依頼が張り出されており、冒険者達はそれを囲って様々な意見を交わしていた。
中にはそれを肴に朝から酒を飲む冒険者も一部いたが、それは何時もの光景なので気にしないことにした。
調査依頼の条件は、昨日ウェールズが言っていた様にDランク以上のパーティーでソロだとBランク以上しか駄目だと追記されていた。
受付に行くと、既に話は通っていたのか二階の小部屋に案内される。
中には既に麗しの薔薇のメンバーが揃っていた。
「すみません。遅れました」
「いや、あたしらが予定よりもだいぶ前に来てただけさ。気にしなさんな」とビルナがそう言う。
「今日はどの階層の何処を調査するか決めるなの」
「そうですね。闇雲に探しても意味はありませんから。先ずはこの赤い印が、例の変異種が目撃された場所です」
ジュリーが迷宮の地図を指し示して言う。
「広範囲に散らばっていますね」
「その通りッスね〜。いやぁ〜こんだけ広いと原因を突き止めるのは大変そうッスわ〜」
キャミーは気怠げに言って、ダラ〜っと机に寝そべる。
「それは仕方ないさ。虱潰しに探しても行くしかない」
ビルナの言葉に頷いて、一先ずは今日の探索範囲を決める。
場所が決まると、準備をして迷宮に向かう。
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