表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第4章〜迷宮都市アザゼル〜
170/250

145話〜異変②〜

 ビルナ達が部屋に入ると、ウェールズは書類から顔を上げてこちらを見る。


「お、ビルナ。どうした?」


「どうした?じゃないさ。ウェールズの旦那」


 そう言って部屋の中に入って行く。


「すまないが、人数分のお茶とお茶菓子を頼む」


 案内してくれた職員にウェールズはそう言うと、職員は一礼して部屋を出て行く。



「それで要件は?」


「わかってるだろ?」


「異変の件か」


「そうだよ。暫く潜っていて、戻って来たらこの騒ぎさ。そりゃあ気になるさ」


「わかった。だがその前に」と言ってチラリとユウマ達を見る。


「ん?ああ、ユウマ達かい。彼らは信用できるよ。アタシが保証する」


「わかった。お前がそう言うなら信じよう。話はお茶が来てからにするとしよう」


 そう言ってウェールズは手元の書類を片付け始める。



 ウェールズがちょうど書類を片付け終わったタイミングで、職員がお茶とお茶菓子を人数分持ってやって来た。



 ウェールズが礼を言うと一礼して去って行く。



「で、聞きたいのは新種の話か?」


「そうだよ」



「まあ、新種と言ってはいるが変異種に近いとは思っている。だが一番の違いは魔石がない事だ」


「それなら召喚獣とかの線はないのかい?召喚獣は魔石を残さないだろ?」



「初めはそうかと思ったが、数が数だからな。仮にあの数を用意するとなると………一国の召喚使いだけではとても数が足りないな。それに召喚獣はある程度術者から距離を離れる消えるからな。だから無理があるな。

 それに姿形も今いる原種と言えばいいのか?普通のゴブリンにコボルトの手が生えてたりと、無理矢理繋ぎ合わせたかのようなチグハグさがあるんだよな。

 一番可能性が高いのは人工的に作られた可能性だが、そうなるとどうやって動かしているのかが気になるな。

 代表的な例で言うと、ゴーレムは人工的に作られた存在と言ってもいいが、必ず魔石がある。

 あれが動力源だからな」



 そう言ってウェールズは悩む。


「こちらが今知っている情報はこれだけだ。それで俺としてはお前達、麗しの薔薇にこの騒動の元凶を突き止めて欲しいと思っている。まあ、簡単な情報の獲得でもなんでも良い。とにかく今は情報が欲しいのだが、この依頼を受けてはくれないか?」


「まあ、ウェールズの旦那の頼みなら仕方ないね。そう言うわけでユウマ達はすまないけど」


「いえ、大丈夫です。この依頼は他の冒険者にも出すのですか?」


「そのつもりだ。だが、念の為にDランク以上の者達にするつもりだ」


「わかりました。ありがとうございます」



 この日はダンジョンから戻って来たばかりであるので、宿に戻り調査は翌日以降と言う話になった。


 明日には依頼を出す予定なので、ユウマ達もそれを受けるつもりではいる。


お読み下さりありがとうございます。


最近はまたコロナ感染者も増えて来てますので、皆様くれぐれもご注意ください。



ポイントやブックマークは大変励みになります。


これからも応援のほど宜しくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ