140話〜スキルの行方〜
麗しの薔薇の四人と、ユウマ達(パーティー名はまだ決めてない)5人の計9人がギルドの一室を借りて、手に入れた『超回復』のスキルについて相談していた。
一応ギルドの部屋は、防音されているがミリナが念のために遮音結界を張っている。
「でも、売るのは勿体なくないですか?」
「それもそうだね。この手のスキルは数が少ないからね。次いつ手に入るか、それとも二度と手に入らない代物かもしれないね」
やはり簡単には決断は下せない。
だが、ユウマは一つだけ試してみたい事があった。
「すいません。少し試して見たいことがあります。ですがこれは他言無用でお願いします」
真剣な顔でそう言うと、麗しの薔薇の4人はわかった。と約束してくれた。
「今から見せるのはスキルです」
そう言って羊皮紙を取り出して、スキル『超回復』のスクロールを受け取り、中の呪文を模倣のスキルを使い模倣する。
するとゴッソリと一文字一文字書くたびに削られて行く。
そうして30分掛けて漸く描き終わると、鑑定して見る。
結果は『回復:中』となっていた。
やはりまだ模倣のスキルレベルが低くて、劣化したようである。
だが、麗しの薔薇の4人の反応は劇的だった。
「凄いじゃないか!はぁ〜こんなスキルがあるんだね」
感心した様にビルナはそう言う。
「凄いの!こんな事を出来るのは里にいた時でも、数人だけだったの!これは本当に凄い事なのよ?本当に本当よ!まさか人族の、それもこんなに若いユウマが習得してるとは思っても見なかったなの!やっぱり里から出て冒険に出たあの時の判断は間違ってなかったの!」
ミリナは興奮して、捲し立てる様に話し出す。
それにしてもどっと疲れた。
本来のステータスを確認して見る。
ーステータスー
名前:ユウマ
職業:1使役師・2剣士・3魔術士・4錬金術師・5機工士
レベル:81
種族:人族
性別:男
年齢:19
体力:94125/94125
魔力:74000/102060
筋力:85100
耐久:70520
敏捷:80452
精神:65015
器用:70752
-スキル-
魔眼Lv19・魔力回復率Lv20・隠蔽Lv31 アイテムボックスLv30・剣術Lv49・生活魔法Lv26・マップLv31・軍団指揮Lv51・盾術LV31 ・斧術LV25・格闘LV28・馬術LV46
弓術LV25 ・投擲術LV24・気配察知LV39
敵意感知Lv8・鍛治Lv30 ・氷魔法Lv34
風魔法Lv30・雷魔法Lv34・土木魔法Lv40 水魔法Lv35・火魔法Lv34・回復魔法Lv41
付与魔法Lv24・召喚魔法Lv49・融合召喚Lv1
略式呪文・模倣Lv41・改変Lv23・幻術LV28
使い魔召喚Lv41・解体Lv31・並列思考Lv16
吸収Lv19 ・錬金Lv41・工作Lv35
-固有スキル-
幸運Lv40・使役Lv85
経験値増加Lv18
-称号-
異世界人 ・魔物殺し ・軍団長
統べる者 ・作成者 ・探求者
受け継ぎし者 ・解体職人・蛮族の王
3万近くもの魔力を消費した様である。
一般的な魔術士なら、魔力不足で倒れているところである。
「では、続けます」
その後二本スクロールを完成させた所で、残りの魔力が1万になったのでやめる。
こんなに急激に魔力を消費したのは初めての経験なので、精神的疲労がいつもよりも多く感じる。
「すいませんが、疲れたので休みます」
「そうだな。話し合いの続きは明日にしよう」
「助かります」
その後は宿に戻り、休息する。
翌日再びギルドの会議室の一室を借りる。
魔力と一晩ぐっすりと寝たので、回復する事が出来た。
そして追加で3枚のスクロールを完成させる。
麗しの薔薇から超回復を譲り受ける代わりに、作成したスクロール6本のうち4本を彼女達に渡して、残りの二本をオークションに掛けて見ることになった。




