表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第4章〜迷宮都市アザゼル〜
158/250

133話〜模擬戦・ガンジョーvsディアナ〜

100万PV達成しました。

これも皆様のおかげです。


これからもゴーレム使いをよろしくお願いします。

 



 演習場に行くと、リムが職員に何やら割符の様な物を渡す。


「了解っす。リム達は3番の演習場らしいっす」



 言われた通り、3番と書かれた区画に行く。


 テニスコート2面分の広さのある場所が割り当てられた場所らしい。



 早速準備運動をする。


 するとそれを不思議そうにディアナとナディアは見ていた。


「ん?ダークエルフは動く前に身体を解したりはしないのか?」


「いや、するがその不思議な動きはしなかった」


 どうやら準備体操の事を言っているらしい。


 教えると「なるほど!これは考えられているな!」とディアナは絶賛してくれた。



 準備体操をした後、軽くジョギングをしてから、いよいよ軽くだが模擬戦を行う。



「さて、最初はどの組み分けにしようか」


 ディアナとナディアは最初は別にした方がいいだろう。



 ディアナとガンジョー。ナディアとリムが最初に模擬戦を行う。



 ディアナは女性としては大きいが、それでもガンジョーの方が20センチ以上も高い。


 まあ、ガンジョーとナディアだと本当に大人と子供ぐらいの身長差である。


 因みにリムとナディアだと、リムの方が大きいが胸はいい勝負である。


「よし。初めにルールを説明する。これは模擬戦だ。相手に重傷を負わせる攻撃は禁止。魔法も殺傷性の高いのは禁止だ。勝敗は、自身で負けを宣言するか、勝負ありと見たら俺が止める。質問は?」


 ガンジョーとディアナを見るが、双方質問は無さそうですある。


「よし。なら始め!」


 ユウマの合図と同時に、ディアナは素早く矢を三連射した。


 あまりの早技に、一回しか射て無いように見える。


 それをガンジョーは戦鎚で全て叩き落とす。だが、その時にはディアナは弓を捨ててガンジョーへと素早く接近していた。


 腰の短剣を引き抜いて、ガンジョーに斬り付けるが、ガンジョーは片手で戦鎚を扱いディアナへと横薙ぎの一撃を放つ。


 それをディアナは、地面スレスレに身体を倒して回避して、倒した勢いを利用して急加速してガンジョーの背後に回り込んだ。背中が隙だらけになったガンジョーに、二本の短剣で斬り付けるが、ガンジョーはノールックで空いている片腕で、正確にディアナの顔がある位置に裏拳を叩き込む。


 それを何と、ディアナは二本の短剣をクロスさせて受け止める。


 だが、体格的にも圧倒的に上なガンジョーの一撃は、例え片腕だとしても圧倒的な破壊力があるので、受け止めきれずにディアナは飛ばされそうになるが、上手くガンジョーの一撃をいなして上へと軌道を逸らす。


 ブン!と空気を切る音がして、ガンジョーの一撃を避けきったディアナは、ガンジョーの首筋目掛けて短剣を突き立てようとしたが、ガンジョーは腕を振った遠心力を利用して素早く回転し、その勢いのまま戦鎚を振るう。


 これにはディアナは数歩後ろへと下がり、戦鎚の攻撃を避ける。


 グワァン!とガンジョーの一撃に空気が震えた。


 まともに受ければ骨折は免れない威力であろう。



 距離を取って仕切り直しになる。


 だが、よく見ればディアナとガンジョーの武器にはひびが入っていた。


 模擬戦用の為に、強度は実戦用よりは低いとは言え鉄を使って補強してある。


「これ以上は武器の方が持たないな。よし!それまで!」


 模擬戦の終了を告げると、二人とも武器を下ろす。


「二人とも見事だった。それにしてもディアナは身軽だな」


「元々我々ダークエルフ族は、森で暮らしていたので、上下合わせた戦闘が得意なんです。なので、この程度の身のこなしならば、戦士階級の者なら誰でも可能でしょう」


 ディアナとナディアは、奴隷と言うこともあるが、ユウマには非常に丁寧に接する。



 多分二人を買い、装備もちゃんとした物を渡したので、ある程度は信用してくれたのだろう。



「なるほど、皆それほどの戦士なのだな。もし相対する場合には、頭の片隅に入れておこう。次はリムとナディアだ」


 呼ばれた二人は前に出る。


誤字脱字ありましたらご報告お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ