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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第1章〜辺境都市ウラカ〜
15/242

13話

 



 玉は白く輝いた。



「確認が取れました。ユウマさんは新たな職業持ちと判明いたしました」



 クレミールは少し目を見開いたが、すぐに表情はいつものクールビューティになり羊皮紙に何やら書き込んだ。



「ユウマさんには現在2つの選択が御座います。1つはユウマさんの使役師を公表するか、もしくは秘匿するかの2つです」



「まず、1つ目の公表する場合のメリットは国や貴族が貴方を囲い言い方は悪いですが貴方は研究対象になり、使役師がどの様な能力かを解明していき、もしその能力が有能ならば国だと要職につけたりします。デメリットは自由な時間がなくなり常に監視が付き纏う等の不便がありますが、身の回りの世話などは相手方が責任を持つでしょう」



「もう1つの秘匿の場合のメリットは自由な時間がある、まあこれは当たり前ですね。次に我々ギルドにその能力の情報を売れば適切な価格をお支払いします。あとは未知の職業なので何が出来るのか相手にわからないことです。冒険者には切り札の一枚や二枚は当たり前なのでより、有利になれることですかね。デメリットは国などのバックアップがない事が一番だという事ともしこの職業の事が露見した場合貴方を狙う輩が出てくることですね、勿論公表した場合もその様な輩は現れるでしょうがその前に国などの組織が貴方を守ってくれるでしょう」




 そう一息にクレミールは話すと、ユウマの目を見て「どちらを選ぶかは貴方次第です。急にこの様なことを言われると混乱するかもしれませんが、選ぶなら早目の方が宜しいかと思います」



 う〜ん、公表しても秘匿しても結局のところは面倒ごとに巻き込まれるのか



 まあ今のところこの国がどういう国なのかわからないから迂闊に公表して、悪い虫に付きまとわれるのも厄介だしな。


 ギルドは冒険者の個人情報を本人の同意なく漏らさないらしいけど、末端の人間までちゃんと行き渡ってるかはわからないしな。


 ロベルトさんは大丈夫だと信じたいな。



 まあ、取り敢えずは秘匿しとくかな、それで出来るだけこの国の情報とかも集めて頑張って強くなるしかないか



「クレミールさん、秘匿でお願いします」



「かしこましました。ではユウマさんの職業は何にしときましょうか?何か特にな武器とかは御座いますか?」



「そうですね、一応剣を少しは使いますので剣士でお願いします」



「わかりました。剣士ですね」




 クレミールはその後も様々事を質問して羊皮紙に書き込んでいった。



「これで一通りの事は聞きましたのであとはギルドカードを作成するだけですね。この板に血を一滴垂らして下さい」


 そう言いクレミールは懐から銀板と針を此方に手渡してきた。


 早速血を一滴垂らした。


 すると銀板が僅かに発行してそこには


 冒険者ランク:G


 名前:ユウマ


 性別:男


 職業:剣士


 称号:なし


 クラン:未所属


 パーティー:未所属



 と書かれていた。



「この冒険者ランクは一番上がSランクでその次にA、B〜と続きGは一番下のランクで冒険者見習いとも言われています。このランクはすぐに上がれます。1つが教練場の教官と試合をして戦闘能力の有無を確認それで教官が認めたらFランクに昇格です」



「あとは依頼を3つこなすと上がります」



「因みにランク毎に昇格するための依頼達成数が変わりますのでご注意下さい、あとDランクからは昇格試験がありそれに合格しなければ昇格出来ません」



「あとはランク毎に様々な特典がありますがこれはEランク以上から適応なのでその時にでもご質問下さい」



「何か質問は御座いませんか?」


「このパーティーとクランって何ですかね?パーティーは何となくわかるんですが?」



「はい、パーティーは最大6人までの集まりを言いそれ以上をクランと言います」


「クランに入るとそのクランによって様々な特典がありますが代わりにノルマ等が各クラン毎に設けられたりしていたりしますので無理せず自分の身の丈にあったクランに加入する事をオススメします」



 よし、覚えたな



「わかりました。ありがとうございます」



「いえ、またわからない事がありましたら職員に質問してください。では私はここで失礼します」



 クレミールは一礼して扉を開け出て行った


「ユウマさん冒険者登録お疲れ様でした」


 後ろからロベルトが話しかけてきた


「ええ、ありがとうございます。まさか自分のこの職業が新しいだなんて知らなかったですよ」



「そうだったんですね、てっきりご存知だと思っておりましたよ、はは」


「では早速で申し訳ありませんが私の商会御足労願えませんか?」


 正直疲れたから宿を早くとって寝たいがロベルトさんは此方の世界での唯一の知り合いだから無下には出来ないし何より助かっているからな



「ええ、構いませんよ行きましょうか」



 そういい冒険者ギルドをあとにした。






ユウマの現在のステータス


ーステータスー

名前:ユウマ

職業:1使役師・2剣士・3未設定

レベル:8

種族:人族

性別:男

年齢:19

体力:520 魔力:1540

筋力:310 耐久:296

敏捷:300精神:480

器用:478

-スキル-

鑑定Lv3 魔力回復率Lv2

隠蔽Lv3 アイテムボックスLv2

剣術Lv5 生活魔法Lv3

-固有スキル-

幸運Lv5 使役Lv1

-称号-

異世界人

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― 新着の感想 ―
[一言] あれ? 第2職業が埋まってる。 不思議な仕組みだな。
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