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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第4章〜迷宮都市アザゼル〜
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123話〜草原エリア01〜

 


 宿で朝食を食べてから、昨日と同じ時間に同じ場所に向かう。


 五分程待つとビルナ達『麗しの薔薇』の面々もやって来た。


 軽く挨拶してから、転移結晶のある列に並び今日の予定を聞く。


「今日行く第四階層は、草原エリアって呼ばれている場所だ。此処は結構最初の方にしたら稼げるところでね。迷宮都市にあるヨルスタインの供給源だね」


 ヨルスタインは美味しい牛肉で、少し高めだが味は美味しく人気が高い。


「それにヨルスタインの肉は常時依頼だから、持って行く分だけ稼ぎになるよ。あとは乳を絞ると新鮮なミルクが取れるね。まあ、これは殺さない様に捕獲しないと難しいからね。ダンジョンだから殺すと素材を残して消えるからね。毎年怪我人が絶えない理由の一つだね」



「草原エリアは、見通しの良い代わりに相手側。つまり魔物からもこちらの姿が見えやすいなの。遮蔽物もないエリアだから先に相手を見つけるのがミソなの」


 ミリナもアドバイスをくれる。


 粗方草原エリアでの注意点を教えてもらったところで、漸く自分たちの番に来る。


 転移結晶に触れて3階層まで飛ぶ。


「よし!こっちだよ」

 ビルナの後に続いて通路を進む。


 時折現れる魔物を倒しながら進むと、下へと続く階段が見えて来た。


「あれが4階層への入口なの」


 隣を歩くミリナがそう告げる。


「4階層は常に昼間と同じぐらいの明るさですから、降りると先ずは目を慣らして下さいね。入口を出てすぐに魔物がいる時も偶に居ますから十分に注意して下さい」


 ジュリーが注意点を伝えて来る。


 それに頷き階段へと進む。



 階段は凡そ100段ぐらいある長い階段であった。


 1階層から3階層までの階段はどれも30段程度であったので驚きだ。



 下に近づくと明かりが強くなる。


 慎重に降りて階段の一番下に漸く辿り着く。

 そっと外を覗き見る。

 明かりが眩しいが見えないほどではない。


 近くに魔物がいないか確認する。


「どうやら階段付近には居ないようですね」


「その様だね。じゃあ移動するとしようか」


 7人は入口付近から移動する。



「本当に見渡す限り草原ですね。時々数本の木が生えている程度で日影などはないですね」


「そうだね。だがもっと下の階層に行くと砂漠エリアもあるからね」


 やはりダンジョンの仕組みは謎だ。


 上には空が広がっており、太陽見たいなものも見える。


「あれはどうなっているのですかね?」


「わからないね。学者に聞いてくれ」


「確か学者もまだ判明してなかったはずなの」


「ええ、その通りですね。他の国も調査をしているらしいですが、まだこれと言った理論は判明して居なかった筈です」



 雑談しながら進むと「前にいるよ」とキャミーが報告してくる。


 キャミーが指差した方向を見ると、ヨルスタインの姿が見えた。


 見た目は通常の牛とあまり変わらない様に見える。


 まだ遠いので細部がわからないが、それでも大きさは通常の牛よりも2まわりは大きいと思う。



「さあ、行くよ」


 ビルナの合図でヨルスタインに向かう。

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