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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第4章〜迷宮都市アザゼル〜

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118話〜新たな出会い

 

 冒険者ギルドに辿り着くと、そこには沢山の冒険者で溢れかえっていた。


「流石は迷宮都市アザゼルだな。こんなにも沢山の冒険者がいるとは」とユウマが感心していると、後ろから声が掛けられる。



「もしかしてお兄さんは、此処に来たのは初めてなの?」


 後ろを振り返ると、魔術士風のローブを着た小さな女の子がいた。


「ああ、そうだがお嬢ちゃんは?」


「お嬢ちゃんじゃないなの。私はミリナなの。私は淑女なの。それにエルフだから若く見えるだけで、経験豊富なの」


「それは失礼した。俺はユウマだ。それと確かに此処は初めてだがどうしてわかった?」


「簡単なの。普段はこんな時間に此処まで冒険者は多くないなの。今回は遠征軍が来てるから特別人が多いだけなの」


「なるほどね。それでミリナは見たところ一人なのか?仲間は居ないのか?」


「いるなの。他のみんなは先に中にいるなの。私は少し私用で遅れただけなの。ユウマは此処が初めてなら、レクチャーしてあげてもいいなの」


「それは助かる。ダンジョンは初めてだからな」


「任せろなの。此処は冒険者の先輩としてお姉さんが手解きしてあげるなの」


「うわぁ!可愛い人っスね!」


 それまで黙って居たリムが声を上げる。


「あっと、紹介が遅れたが、この小さいのがリムで、大きいのがガンジョーだ。二人ともこれから冒険者になる予定だ」


「そうなの。よろしくなの。それとリムは見所がありそうなの」


 褒められて嬉しいのか、ミリナはリムの事を気に入ったようだ。



「三人とも付いてくるの。皆に紹介するの」


 ミリナは人混みを器用に避けながら、進んで行く。


 小さいので見失わない様に注意して追い掛ける。


 ミリナな一席のテーブルに座っている者達の場所へと向かう。


「お待たせなの」


「ん?………ミリ!?ミリナが男を連れて来たぞ!」


「ええ!?ミリナちゃんが嘘でしょ!!」


 テーブルに腰掛けていた三人の女性がユウマを見て驚く。


「うるさいなの。何がおかしいの?」


「いやいや、だってあのミリナだぞ。人には無関心で、唯一実験台にする時だけ嬉々として接するあのミリナが、普通に人をそれも男を連れて来るなんて、なんだ?世界が崩壊するのか」


「失礼なの。それにユウマだけじゃないなの」


 三人がユウマの背後のリムとガンジョーを見ると「何だ。仕事の話か」と一気に興味が失せた様だ。


「違うの。彼らは今回初めて此処に来たなの。私が先輩として少しレクチャーしてあげるなの。貴女達も協力するなの」


「わぁったよ。あたしはビルナだ。よろしくな。見ての通り戦士だよ」と赤髪赤目のワイルドな女性が、背中に担いだ戦斧を見せながら言う。



「はいはーい!次は私だよ!私はキャミー!盗賊だよ!主に斥候担当だね」


 金髪の髪をツインテールにした、青目がクリッとした可愛らしい少女が名乗る。



「ジュリーよ。よろしくね。私は回復担当よ。勿論攻撃も嗜み程度には出来るけどね」


 豊満な肉体を持つ神官服を着た、紫の髪がドリルヘアになっている女性がそう告げた。


 瞳も髪と同じく紫色をしている。



「よろしく。ユウマだ。このちっこいのがリムで、ゴッツイのがガンジョーだ」


「よろしくっス!リムと言うっス!」


「………よろしく」


「おう!よろしくな!でも今の時期はタイミングが良いのか悪いのか。遠征軍がダンジョンに潜るから、暫くは満足に潜る事も出来ないよ?」


「でもさ、後ろの二人はまだ冒険者じゃ無いんだよね?なら丁度間引かれているし、練習には丁度いいんじゃない?」


「まだ登録してないんなら、先に済ませて来な」


 ビルナの指示に従い、先に登録に向かう。



 二人の登録も終わり、ミリナ達の所へと戻る。

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