幕間1
私の名はロベルト・ブルーノと申します。
このオルトメルガ王国で商人をやっています。
今回は辺境都市ウラカに行く予定です普段なら部下が行くのですが今回は私が行きます。
なんでもウラカ周辺に新たにダンジョンが発見されたらしく冒険者などが集まりだしたからです。
これは詳細な情報をいち早く集めるべきだと自分で動くしかないと思いウラカに行くことにしました。
道中の護衛は専属護衛の4人にこの道中だけ雇ったベテラン冒険者1人の構成です。
この4人はまだ駆け出しですが将来は立派な冒険者になるだろうと思い青田買いしました。
それに実は彼らは私の生まれ故郷と同じ出身だったので少し私情も含まれてるかもしれないですね。
これでは商人失格ですねしかしやはり手助けしたくなるのが人情ではと思っていますのであまり気にしないですけどね。
「ロベルトさんここいらで一旦休憩しませんか?」
提案してきたのはベテラン冒険者のマイク
「そうですね。早く着きたいのはやまやまですが急ぎ過ぎて途中で馬が潰れてはもともこもないですしね」
私はその提案を了承しここらで休憩する事にした。
「よし、おめえら交代で見張りにたつぞ!」
「わかりました」
「はい」
「了解です」
「うっす」
それぞれが返事をし交代で見張りにたった。
この辺りはあまり魔物はいないが油断して襲われて命を落とした例はいくらでもあるので見張りは必要だ
30分後再び移動を開始した。
それから数分後
「ん?」
「どうしました?マイクさん?」
「いや、何か聞こえたような?」
ワァオォーン!
「この遠吠えはハウンドウルフ!おめえら警戒しろ」
すぐに彼らは動き出し荷馬車の周囲を固めた。
すると少し離れた森の中からハウンドウルフの群れが現れた。