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ゴーレム使い  作者: 灰色 人生
第2章〜王都へ〜
104/250

89話〜終章〜

これにて第2章は終わりです。



次回は新章領地開拓・勇者来訪編です。

 新たに得た領地へ出立迄の二週間の間クヴァルムが何をして居たかと言うと、先ずはカーティルとその配下の隠密型魔導人形ハイド・ドールズ達とシャドーアサシンに命じてバトランタの情報を少しでも得る様にとその他の近隣領主(ラーバント帝国も含める)の情報を集める様な命じた。



 アールとリーゼにはバトランタ行きに必要となる物の確保に貰った金貨1500枚全てを渡して手配させる。


 それにしても金貨1500枚とはものすごい大金だな。

 まさかこれ程渡してくれるとは思っても見なかったがそれは裏を返せばそれ程までに開発が困難と言う事か。




 その間クヴァルムは久し振りに本来のCランク冒険者ユウマとして様々な討伐依頼を受けて少しでもレベルアップする為にと必要になるだろう金稼ぎも兼ねて奮闘した。



 そしてギルドで話を聞くとバトランタには冒険者ギルドの支部がない事が判明した。



 ユウマはバトランタの地で狩った魔物の素材や魔石について売却して資金を稼ごうとして居たのでどうしたものかと悩んでいると新たに召喚した魔導人形のシフォニーがやって来た。



 彼女は町娘の身なりに変装してユウマに近付き「ユウマ様。冒険者ギルドの方からユウマ様のもう一つの姿であるクヴァルム様に用だとしてギルド職員が宿に来訪しました。要件はバトランタの地に冒険者ギルドの支部を作りたいのでその許可が欲しいとの事です」


 今までバトランタの地には領主が居なかった。



 それは誰もあの地の領主にはなりたくなかった為だ。


 その為に冒険者ギルドは今回ユウマがバトランタの地を得たのを聞きつけこの期に冒険者ギルドの支部設立を決定したのだ。



 勿論これは冒険者ギルドも賭けに等しい行為だ。



 通常ならある程度安定してからが普通だが早めに設立して領主であるクヴァルムに恩を売ろうと考えたのだろう。



 確かにバトランタの地の魔の山脈には希少な薬草や高位の魔物がいるある意味貴重な素材の宝庫でもある。



 だがそれだとユウマは面白くない。



 確かに安定させるのに冒険者ギルドの力を借りたらそれだけでは治安の面では助かるがこのままだと冒険者ギルドに頭が上がらなくなる。



 ここは断るべきだろう。折を見てこちらから提案する事にした。



「わかった。アールとリーゼには断る様に伝えてくれ。有難いがまだ足場も安定してないのにお越し頂く訳には行かないとか適当な理由を付ければ良いだろう」



「畏まりました」とシフォニーは頭を下げて宿に戻って行く。




 それから二週間黙々と依頼を達成して行きレベルアップと資金の調達に成功した



 現在のレベルは



 ーステータスー

 名前:ユウマ

 職業:1使役師・2剣士・3魔術士・4錬金術師(アルケミスト)・5機工士(エンジニア)

 レベル:59

 種族:人族

 性別:男

 年齢:19

 体力:24500/24500

 魔力:40694/40694

 筋力:26854

 耐久:23452

 敏捷:28524

 精神:23497

 器用:29812

 -スキル-

 魔眼Lv19 魔力回復率Lv18

 隠蔽Lv25 アイテムボックスLv29

 剣術Lv23 生活魔法Lv12

 マップLv20 軍団指揮Lv37

 盾術LV19 斧術LV10

 格闘LV19 馬術LV22

 弓術LV14 投擲術LV12

 気配察知LV21

 鍛治Lv13 氷魔法Lv20

 風魔法Lv18 雷魔法Lv20

 土木魔法Lv19 水魔法Lv16

 火魔法Lv17 回復魔法Lv20

 付与魔法Lv11 召喚魔法Lv27

 略式呪文 模倣Lv26

 改変Lv16 幻術LV16

 使い魔召喚Lv17

 解体Lv19 並列思考Lv9

 吸収Lv8 ??? ???

 -固有スキル-

 幸運Lv20 使役Lv29

 経験値増加Lv8

 -称号-

 異世界人 魔物殺し 軍団長

 統べる者 作成者 探求者

 受け継ぎし者 解体職人


 となっている。



 いよいよ明日の朝新たな領地であるバトランタに出立だ。



 その前に姫様に挨拶をしにクヴァルムに変わり向かう。



 ◆◆◆◆◆



「明日いよいよバトランタへと出立じゃのう。クヴァルムよ」王宮の中では誰が何を聞いているかわからないのでこれまで通りシャルロットはクヴァルムと呼ぶ。


 一応防音材で作られ部屋の外へと音が漏れない様に防音の対策はされているが絶対ではないからだ。



「はい。その通りです」


「資金は足りておるかの?足りなければ妾の歳費の内幾分かを割いても良いぞ?」


「いえ、それには及びません。それに姫様が家臣とは言えど一個人に過剰に接しては要らぬことを考える輩も現れるでしょう。我々第三王女派と呼ばれている者達は弱小派閥に分類されますから」


 シャルロットは別に王位を目指している訳ではない為に積極的に他の継承者と同じ様に派閥を形成したりなどはしていないが元来の人柄かシャルロットの下には何人かの騎士や貴族が彼女を慕い集まっている。


 それが第三王女派と呼ばれる様にまで大きくなった。



「そうかの。でも困った事があればいつでも頼るが良い。これは餞別じゃ受け取るが良い」とシャルロットが目線でメリアに目配せするとメリアは小箱をクヴァルムに渡した。



 受け取るとシャルロットが「開けるが良い」と言われたので小箱の蓋を開けると中には第三王女直参の騎士を表す紀章が入っていた。


 それと魔道具の懐中時計だ。



「有り難く頂戴致します」と深々と頭を下げて礼をする。



「何これくらいしか出来ず申し訳無く思っているのじゃ。妾のせいでお主が過酷な地へと赴くことになったのじゃからな。その懐中時計で時刻を確認すれば良いじゃろう。これから貴族となるのじゃ時間に縛られるじゃろうからな」と告げる。



 その後二時間ほど談笑してから王宮を去り宿へと戻った。






 ◆◆◆◆◆


 -翌朝-


 荷物を積載した荷馬車が20台にその周りには黒鴉騎士団(傭兵団から騎士団へと名称が変わった)100名が並び護衛についている。



 いつの間にか黒鴉騎士団が増えた事に気付いた者達もいた。


 ユウマが新たにゴーレムを出して装備を付けただけだ。


 装備品も黒鴉との名前にふさわしい様に鎧は黒くなり紋章も黒鴉に第三王女シャルロットのシンボルである白百合も加えられた新たな紋章へと変わった。



 勿論ルーセント辺境伯に借りていた馬や鎧は返却済みだ。


 この鎧は新たにユウマが鍛治スキルで作成した物でそこらへんの鍛冶屋の物よりも品質は良い。



 そして荷馬車と黒鴉騎士団を率いてユウマ事クヴァルムは新たな領地バトランタに向けて馬を進ませる。



 この馬達は一見したら普通の馬の様に見えるが実はこれもゴーレムである。


 その為に疲れを知らず馬の限界速度の2倍の速さを有する規格外な代物でもある。


 その為に馬ゴーレムには幻術を施して本物の馬の様に見せている。



 それに馬ゴーレムには馬装をしているので近くから見ても見破るのは難しいだろう。



 王都の人々に見送られ(野次馬とも言う)黒鴉騎士団はバトランタへ向けて旅立った。





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― 新着の感想 ―
[一言] 領地貰うとか帰りたいとかほざく癖に本気じゃ無いんじゃね(笑)
2021/10/03 18:28 退会済み
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