77/105
プロローグ
最終章突入です。
読んでくださる方に、合う作品であることを祈りつつ。
――考えるだけで、実現する世界。
あいつの回復は、邪魔だ!
ただ、そう考えただけで、グレイスの回復術は封じられた。
もっと速く!
ただ、そう自分に言い聞かせただけで、フェリオスの速度を上回った。
鷹也は、フェリオスの両腕を斬り落とすと、その髪を掴んで引き寄せる。
「勝ちが決まってるのに、随分と用心深いじゃねーか」
「お前の真似をしただけだ」
「言ってくれるな……く、悔しいが、俺の負けだ……親父がお前を選んだ以上、俺が生き残る術は無い……」
「俺を選んだ? 何を言っている?」
「何れ解るさ」
「お前らの言う親父とは、何者だ?」
「全知全能の神だよ」
「そいつは、何処に居る?」
「お前が探す必要など無い……既にお前は、親父の掌の上だ」
理解が及ばず、首を傾げたその時、世界が一瞬にして闇に飲まれた。
「な、なんだ?」
「お出ましだ」
読んでくれてありがとう。




