ことば、ひらり、おちる
1日に何億何千、
いやそれ以上の言葉が
ゴミ捨て場に流れていくのだろう。
わたしの言葉は、
君には届かない。
君はリズムを取るのがとってもお上手。
うん、うん、と
適当に相槌。
誰にもどこにも
吸収されなかった言葉は、
今日も流れる、
流れる。
大切な君の、
言葉をゴミになどしたくなくて、
君の言葉は、ほとんど
拾っているけど
消化しきれてない。
小さな埃かは、
大型産業廃棄物まで。
そんなゴミ捨て場の中で、
ひときわ哀れなのは、
愛してる。
届かなかった真実。
そして、
質量も密度も薄い、
ただのガラクタ。
例え、届いたとしても、
そこに何も存在しなければ、
それが一番、
ゴミなんです。