第2節目 何がとは言わないが色々危うい公爵令嬢
主人公の名前はディソナです
その日、彼女の人生に大きな変化が訪れる予感がした
「や、やっぱり、あの子可愛い!あんな子が私の妹だったら!」
彼女は物陰に隠れて様子を見ていた。その姿は木の腐敗具合を調べているディソナ以上の不審者というか完全な不審者だ。
その様子を若い親子が見ていた。
「ママ〜?あの人なにやってるの〜?」
「あれはいわゆる不審者よ。見てはいけないわ。」
その様子は不審者が不審者を観察している奇妙な光景だった。
「あの可愛い警備員を私の庇護下に!」
鼻息を荒くして鼻の下を伸ばしながら、いつ話しかけようかとディソナを眺めていた。
ディソナは監視されていることなど今はまだ知らなかった
「ん〜、ここら辺は特に不審者とかいないから暇なんだよな〜」
ディソナは暇そうに欠伸をしながらいつも通り軽く当たりを徘徊する。
その時だった...
木を確認する不審者と鼻息を荒くしながら人を見る不審者の目があってしまった
「「え?あ...」」
「「............」」
しばらくの沈黙が流れた。お互いは時が止まったかのように呆然と立ち止まり見つめ合っていた
「そ、そんなに見つめられると...///」
先に口を開けたのは鼻息を荒くしてディソナを見ていた不審者だった。不審者は頬を赤らめ体を恥ずかしそうにクネクネさせる。
その時、ディソナの心に猛烈な何かが襲いかかった。自分を物陰から監視していた不審者が言動ともに見たこともないほど変態だったからだ。
ディソナは動揺しながらも恐る恐る職質を行う
「あ、あの。あ、お話いいですか?」
「そーれはー!もちろんですー!」
職質されてるのにとても嬉しそうな人をディソナは初めて見た。ディソナは恐怖を抱く。ディソナの内心は(この人は本当に同じ種族なの?なんかヤバい人だったりしない?)
と恐怖でいっぱいだった。
「なにをしていたかを...教えてもらってもいいですか?」
「あなたを観察していました!」
本当にヤバい人だった。本人を前にしてあなたを観察してました発言をするなんてだいぶ常識から逸脱している人物だろう。
ディソナはどうするべきか苦悩していた。
初めて感じる恐怖
初めて見たタイプの人
初めて言われたストーカー発言
ディソナは選択を間違えたら五体満足で帰れないと確証はないが確信していた
ディソナが元からない知性を捻り出してやっとの思いで聞いた...
「ふ、普段、な、なにをされているんですか?」
ごくごく普通の質問をした。しかし、その質問はストーカー不審者にとっては、自分のことを知りたいんだな!というあまりにもぶっ飛んだ変換がされていた。
「私は普段、王立アレクサンドリア学院に通っています!」
王立アレクサンドリア学院と言えば知らない者はいないほどな名門校だ。ディソナは意外な答えに少し動揺する。ディソナは持ち直し続けて質問する
「貴族の方ですか?」
「はい!私はファウデン公爵家のアルス・ファウデンと申します!」
ディソナはファウデン公爵家という超がつくほどの名家の令嬢がこんなんで大丈夫なのかな?と一抹の不安を抱く。
「ところで私を観さt..「あなたには是非、ファウデン公爵家の庇護下に入っていただきたいです!」
アルス・ファウデンはここからは私の時間だと言わんばかりにディソナの発言に被せてきた。
「え、えっと、庇護下に入れっていうのは...一体?」
「つまりファウデン公爵家の養子となったください!」
「え...?なにを言っているんですか?」
ディソナは呆然とするしかなかった
アルス・ファウデン かなりアレな人。座れば女神、立てば聖女、小柄な女の子を見る姿はただの変態。昔から妹に憧れており、その結果小柄な女の子を見ると息を荒げ跡をつけまわし監視する魔獣ではない化け物と言われても遜色ない変態になってしまった。ディソナはその中でもどタイプだった。
ファウデン公爵家 ディソナのいるウトナ山全域の大規模な領土を統治する名家の中の名家。ファウデン騎士団を保有している。
王立アレクサンドリア学院 ベルガー王国の王都アレクサンドリアに建てられた名門校。魔術科、騎士科に主に分けられる。平民は基本的に学問科に通っている。
三機関 王都のど真ん中に密接して立ち並ぶアレクサンドリア宮殿、アレクサンドリア裁判所、王立アレクサンドリア学院の三つの総称。




