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「果てなき輪舞曲」  作者: しあ
一周目
2/4

第一節目 後悔の前日、いつも通りの予定の今日 (1日目)

6月 1周目 1日目

この作品の人物達は私の思い描くようには動いてくれない。しかしまだ始めたばかりだ。結果が出ないのは必然だと言える。試行錯誤を繰り返せばいつか

〜♪」〜〜〜♪...」


(やばい、全然聞いてなかった)


小さいコンサート会場に響いていた音が鳴り止んだ。

私は...後悔していた。


(なんで、35,000ルピー払って興味ない音楽鑑賞なんてしちゃったの〜!!!途中から上の空だったじゃん〜!!!音楽鑑賞をする私、一人前のレディーじゃん、とか浮かれなければよかった〜!!!35,000ルピーで可愛いお洋服とか、普段は手の届かないお菓子とか、趣味の費用に費やしたりとかできたのに〜!!!)


内心ではそう叫んでいる。周りの迷惑になるので叫べないことがもどかしい。


「はぁ、仕方ないや...また貯めるしかないか...」


自分を慰める独り言を呟き、トボトボといつも様々な人が行き交う道を真っ直ぐ歩き家に帰る。

私は着替えもせず、ベットに横たわって不貞寝しようとした。


「...んぁ〜..暑い〜」


この日は梅雨入りで暑いし湿気は高いしで、寝られたものじゃない。風呂に入っても服を変えてもずっとずっとずっと肌と衣服がベッタリとくっついて気持ち悪い。どれだけ離してもまたベッタリとくっついてくる。


「キモいキモいキ〜モ〜い〜」


家には私以外がいなからと体をバタバタさせて不満をあらわにする。

こんな時は無理やり眠ろう。睡眠魔法を自分にかけよう。そうしよう。最初からこの手段を使っておけば良かったと後悔しながらも自分に睡眠魔法をかけた。


「んゎぁ〜...んん〜...」


私を目を覚ました。すごいぐっすりだったがあんな環境で無理やり寝たせいか体がベタついて気持ち悪くてしょうがない。

私は嫌々ながらもゆっくりと体を起こし、今日も今日とて生活費を稼ぐために着替えて、眠い目を擦り安月給の地方警備隊のお仕事に向かう。

仕事があるということと昨日の音楽鑑賞のことでどんより沈んだ心を切り替えるために軽く鼻歌を歌いながら私は少し大きめの顎が隠れてる程度のコートを羽織る。こんな梅雨のジメジメした雨の降る日には最悪の組み合わせ。でも、これが正装だから着ないといけない。

とても行く気にはなれないが自分生活する為だと言い聞かせ家を出る。


「〜♪〜〜〜♪」


少しでも気を紛らわそうと、昨日、全然聞いてなかった音楽を断片的に思い出し、途切れ途切れの鼻歌を歌う。

しばらく歌っていると、木々が大きな間隔をあける山道の入り口に入る。私の仕事場は山道の入り口に聳え立つ時計台付近を見回ることだ。でも、私には見回りを始める前のルーティンがあった。木々の腐敗具合をチェックすることだ。


「う〜ん。ここの木も腐敗が進んでるな〜。切ったほうがいいかな?でもな〜、なかなか承認が得られないからな〜」


茶色い木に似合わない白色やベージュ色の湿気によって腐敗した部分をしゃがんで入念に見ながらぶつぶつ独り言を呟く姿は他人から見たらただの不審者だろう。

私は立ち上がりその場を後にする。


「今度は服にお金使お」


今日も何気ない日々が始まる...予定でした


今回の登場人物①

「ディソナ・グランデ」

地方警備隊で働く背が低いことがコンプレックスの可憐な女の子。年齢は14歳で平民出身。使用魔術は最長3mの鎖を両手から生成して自由自在に操ること。普通に弱い部類だが本人がまだ未熟なだけで伸び代しかないことを本人は知らない。


ルピー=日本円 35,000ルピー=35,000円


設定は一週間が終わるごとにまとめて出します。

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