表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崖っぷち令嬢は冷血皇帝の心を溶かします  作者: 雨音トキ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/26

26 愛の帝国と永遠の誓い

3ヶ月後——

アドリアンとエミリアの結婚式が、帝国最大の聖堂で執り行われていた。

かつて雪に閉ざされていた皇宮の庭園は、今や色とりどりの花で埋め尽くされている。薔薇、百合、カスミソウ……すべての花が二人の愛を祝福するかのように美しく咲き誇っていた。

「愛の皇帝万歳!」「エミリア皇妃万歳!」

帝国全土から集まった民衆の歓声が空に響く。誰もが幸せそうな笑顔を浮かべていた。

白いウェディングドレスに身を包んだエミリアは、まるで天使のように輝いている。隣に立つアドリアンも、もう冷たい皇帝の面影はどこにもない。愛に満ちた青年の顔がそこにあった。

「愛する者よ、困難の時も喜びの時も、共に歩むことを誓いますか?」

司祭の問いかけに、二人は迷わず答える。

「はい、誓います」

指輪の交換の瞬間、虹色の光が二人を包んだ。それは異次元の調味料たちからの祝福だった。

式の後、エミリアの異次元料理でもてなされた披露宴は、まさに愛の饗宴となった。

「『愛の調味料学院』の開校式も来月に迫っています」

ルシフェル大公が嬉しそうに報告する。真の兄弟愛を取り戻した彼は、今や皇帝の最も信頼できる右腕となっていた。

ベルクール伯爵夫妻も完全に健康を取り戻し、娘の晴れ姿を涙ながらに見守っている。

「エミリア、あなたは本当に私たちの誇りです」

母親の言葉に、エミリアの目にも涙が光った。

結婚式の夜。新婚の二人は宮殿の庭園で手を取り合って歩いていた。

満天の星空の下、噴水が月光を受けて銀色に輝いている。

「私たちの愛が、この世界に本当に春をもたらしたのですね」

エミリアが感慨深げに呟く。

「君と出会えて、僕は本当に生きることを知った」

アドリアンが彼女の手を握りしめる。

「これからも、ずっと一緒に愛を育んでいこう」

「はい、永遠に」

二人が口づけを交わした瞬間、夜空の星たちが一際輝きを増した。

遠くの空に流れ星が現れ、まるで二人の愛を祝福するように美しい軌跡を描く。

庭園の薔薇たちが夜風に揺れ、甘い香りを運んでくる。愛の調味料たちが織りなす最後の魔法のようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ