『スライム』『シキ・ブレイブ』
『スライム!』
やあやあ!僕はスライム!
この世界で最弱の生物って呼ばれてるよ!
だけど、必死に寿命までいきるのが目標なん…
『シキ・ブレイブ』
「うわっ」
「ん?どうしたの?」
「なんか踏んだ。たぶんスライムかな?」
「ああ、この辺スライムの目撃情報多いもんねぇ〜」
僕はシキ・ブレイブ。
この世界、“テイル”の冒険者で剣士をやってる
「いや、冷静になると最終エリアなのにまだ出てくる最弱モンスターって何…?」
この子はコヨミ。僕が冒険に出る時に同じ村からついてきてくれた魔法使いで、転生者の女の子だ
「まぁ、スライムは辺りの魔素量に適応するモンスターだからねぇ〜。
スライムは周りの魔素を吸収するからから大型の存在自体に魔力を使うような魔物が寄り付かないらしいし。」
「そうなの?初めて知ったかも。なら連れてけば大形の魔物よけになるのかなー?」
「コヨミの“初めて知った”ほど信用のない言葉はないよ?」
「ははっ、あるよ?いくら私の記憶力がないからってそんなこと言わないでよね〜」
「じゃあ何?言ってみて」
「え?えーっと…私の“そんなの聞いてない”とか?」
「コヨミじゃんか」
「ははは」
「はははじゃないよ」
そんな受け答えをしてると、魔物が現れる
「…っと、お出ましだ〜。
ラヴァモスキートだね
あれは魔法効きにくいからさっとやっちゃって」
「はいはい。〈スラッシュ〉」
そう答えて僕は敵を切る
「さっすが〜一撃〜」
「効きにくいを貫通して一撃で倒すやつに言われたくないねぇ」
「ははは」
「はははじゃないよ。めんどくさがりやがってさぁ」
「節約は大事だよ〜?急にでかい敵が出てきたらどうするのさ」
「僕が切る」
「冗談抜きでそれができるのがシキのヤバいとこだよね?」
「僕は国に18人しかいない“ランクS”だからね。
そんくらいできないとやってられない
コヨミもそうだけど」
「馬鹿、26でしょ。シキは自分が何人増やしたと思ってるの?」
「10人」
「…え?…ああ、ごめん」
「いや、トワとセツナが死んだのは二人が弱かったからだ」
「…そう」
「うん」
「…」
ああ、そうか。
コヨミとこんなふうに話しながらエリアの攻略をできるのもこれが最後なのか…
「ん〜?もしかして“これが最後”なんて思ってないよねぇ?」
「コヨミ?」
「確かに、私は元の世界に戻るけど、シキといた時間が消えるわけじゃないでしょ?」
そう。コヨミは魔王を討伐すると元のいた世界…
〈地球〉に戻れるらしい
「それは…コヨミはコヨミだし」
「そもそも、魔王を殺せるとも限らないよ。
なんならシキは手伝わないでいいんだよ?」
「いや、手伝うよ。魔王を殺せるのは僕だけだし…」
「たしかに、魔王を殺せるのは『勇者』の称号をもつシキだけだって言われてるけどさ、私だって追い詰めるくらいできるかもだよ?」
「あはは、コヨミは強いもんねぇ」
「それに、今代の魔王がまだ育ってない可能性だってあるし。」
「いや、30年前から台頭してる魔王だし育ってるでしょ」
「ん〜?知らないうちに代替わりしてるかもよ」
「まぁ、それでもここは魔王の管轄内だから、いきなり背後から…
魔王じゃなくても、その配下とかからグサッ!と行かれても不思議じゃない」
「ああ、そっか。ここって最終エリアだったね〜」
まぁ、何も考えてないと思ってるわけじゃない。
コヨミだってコヨミなりに進みたいだけなんだろう。
…なら、僕は助けるだけかな
この小説は、主人公を殺した生物…いや、無機物も出すつもりですが、物体が物語を引き継ぎます。
pixiv小説にもありますので、できれば見てあげてくださーい(投稿がこっちより早いけど作りが雑)