東川賀貴流のスタートライン
女が嫌いだ。男をゴミと同じくらい見下している。
女が嫌いだ。厚化粧の裏で男を選別している。
女が嫌いだ。女が
「君童貞?」
って聞いてもじょーだんで済まされる。
逆に
「君って・・・・・処女?」
って聞くと
『は?』
って言われる。・・・・はず。
俺は行ったことないからな・・・・・・・いや本当にないから安心して
『は?」
ならまだ良い他には
『キモ』
とか
『セクハラ男』
とか言われる。
実体験じゃないからね!!
という自分語りを己の脳みそで常日頃行っている14歳私立中学校2年生だ。
「じゃあ次は、東川君」
「は?」
何でだよ! 今日の日付は9/23日水曜日。生憎一個前の席の奴の出席番号が23番で、次に当たる奴が1つ前の奴か、1つ左の奴か、1つ右の奴か、1つ後ろの奴の4択だが、まさか当たってしまうとは、、、、、、、、、
「早く答えて! わからないの?」
いや、分かる分からない以前の問題で教科書すら開いていないので今どこをやっているのかも分からないんだけど・・・・
「分かりません」
これが正解だ。正直に、
「教科書開いてませんでした」
とも言えないし、間違った答えを言っても恥をかくだけだし、無難にわかりませんでいいでしょ!
「では次の人」
当然周りからの視線も凄い。クラスのカーストが高ければいじりがえがあるのだが、お世辞でも高いとは言えない
というか最下層、、、、、、、
という訳だ。運動もできなくて、コミュ力低くて(というかほぼ0)、顔は(カエル+ゴリラ)÷2みたいな顔の俺に 勉強ができないというレッテルが貼られたら、何が残るかという話はしないでくれ、、泣いちゃう。
ここまで個人情報を言っておいて重要なことを言っていなかった。不覚。
名前は、東川 賀貴流。フリガナは、トウカワ ガキル。
本当に珍しい名前だと自分でも思う。自己紹介の時死ぬほど恥ずかしいし、名前を呼ばれるときは
「がきりゅうくん」
とか
「ガキ」
とか様々だ。
でもガキは酷くね、、、、、、
身長は168センチメートル
体重は45キロだ。
普通の体格です。
「はい、今日はここまで」
「きょーつけ、れー」
「あざした」
おっと、ひとり語りをしてたら、授業が終わってた。少し語りすぎた、すまない。
挨拶は皆適当だ。無論俺は挨拶などしないクズ人間だ。
もし挨拶をしてしまった場合、陽キャ男子からは、
「しゃしゃンナ陰キャが!」
でワンパン。
陽キャ女子からは、
「何あいつキモ」
「うわ、、、やば」
「名前と行動が一体化してる」
など周囲からのとんでもない火力の悪口が飛んでくる。
いや、名前と行動が一体化してるはまじで傷つくからやめて、、、、、、、、、、、、、、、
というわけで、今の授業が6時間目だったから、2分で帰る準備をする。
そして、1日で2、3番目に最高の瞬間が訪れる。
「きょーつけ、れー」
「さいならー」
これで、学校という名の拘置所から解放される。
これから、部活という名の地獄(個人の感想です)や、彼女という名のホモサピエンスのメスと学校を後にする 奴もいるが、帰宅部ぼっちの俺はダッシュで帰宅だ。
家に着くと必ずやる事がある。ネットサーフィンだ。野球観戦が趣味だから試合がある日は、予告先発や、スタメンをチェックする、ちなみにジャイアンツファンだ。今日の先発は菅野か、今日は勝てそうだな。
その後は、男の生理の時間だ。ナニをしてるかは、内緒だ。
その後はご飯を食べる。うちは、共働きなので冷蔵庫にある物を、適当に口の中に放り込んだ。
あとは、風呂、野球観戦、試合が終わったらゲーム、そして就寝だ。ちなみに、野球は、2対0の菅野の完封でジャイアンツの勝ち、ゲームはfortniteソロプレイだ。
朝起きたら急いで準備し、学校に行きます。なぜなら7時起床、7時20分に家を出るという時刻のスケジュールだから。そして電車で1時間くらいかけて学校に着く。
そして下校時刻まで、ひたすらぼっちで耐久するだけだ。
こんな生活にある時変化が、、、、、、、、、、、、、
訪れなかった。
というか変化なんていらないからね!
これから僕のなんて事ない日常を話すから聞いてくれ、、、、、、、頼む。