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詩集<思考錯誤>

タペストリー

作者: papiko

何かを織るように

時が流れていく中で

誰かと出会う


最初は家族

次に友情

そして恋


色の違う糸がかたかたと

絡み合い

もつれ合い


ときどき複雑な色になって

ときどききれいな色になって

ときどき悲しい色になる


終わりのないような

機織りは自分の手だけでは動かない

糸がないと織れない

時間がないと織れない


誰かの助けがないと機織りはできない


もっと早くそれに気が付いていたら

もっときれいな

もっと優しい

布が織れたような気がする


悲しい色の少ない

暗い色の少ない

もっときれいな

もっと優しい


誰かを幸せにできるような

そんな布が織れたのかもしれない


重たくなっていくまぶたを閉じて

結局最後に見たものは……



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