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キャラクター紹介~悪役サイド~

・〈SILENT〉


【クラヤミ総帥】


世界征服を企む悪の秘密結社〈SILENT〉を立ち上げた仮面の狂人。

年齢性別出身、全て不詳。一部からは精神系の超能力者ではないかとも噂されている。


常に黒い甲冑で身を包み、顔を仮面で隠すという怪しい出で立ちをしている。

素顔も素性も知れない謎の変人なのだが、なぜか部下達からの信頼はあつい。


実は「正義の味方を生み出すため」という矛盾した動機で悪の組織を立ち上げたのだが

彼の正義に対する信仰心や美学に賛同、共感し構成員たちは彼に忠誠を誓っている。


目的の為には手段を選ばないという過激な側面も持つため、意に沿わない〝本物の悪の組織〟を壊滅させることもしばしば。

そのため、敵である〝正義の味方〟よりも同業である〝悪の組織〟から超憎まれており抗争が絶えない。


常に身につけている甲冑は外部から与えられる攻撃を無効化する能力が備わっており、その能力を活かして戦闘もこなせる。

当人は防御に特化した能力であるため、自衛以外の戦闘には向かないと自称している。まわりからは謙遜だと思われている。


【夜野帳/SILENT参謀】


一見するとスーツ姿のよく似合う女秘書だが、秘密結社〈SILENT〉の参謀を担う組織のナンバー2。

戦闘能力は全く持たないが金の計算にはめっぽう強く、構成員たちからは「経理の鬼」と恐れられている。


元暴力団員や超能力者など様々な人種がひしめく組織だが、会計処理に関して彼女に逆らう者は一人として居ない。

良く言えば倹約家だが悪く言えば貧乏性。「参謀が居なくなったら組織は財政破綻によって壊滅する」とは総帥の言。


元は何の能力も持たない普通の女子高生だったが、親の借金の肩として人身売買組織に売られることになってしまう。

だが偶然通りがかったクラヤミ総帥がその組織をぶっつぶしたことで助けられ、自分から組織への参加を決意。


総帥のことを理想の支配者として信頼しており、自分が組織の頂点に立とうという〝ナンバー2病〟にかかることもない。

だが理想の支配者と信じ込むばかりに「本当に世界征服をしてしまえばいいのに」という期待を抱いてしまっている。

趣味は編みぐるみ。机の引き出しには毛糸と編み棒が常備されている。


【漆原/SILENT戦闘部隊隊長】


正義の味方と戦う悪の怪人、の着ぐるみを着ている中の人。戦闘員達の指揮から演技指導までを一手に担う組織の屋台骨。

体格のいいむさ苦しいオッサンで、いつもタオルを頭に巻いている。建設現場の現場監督とよく間違えられる。


組織に入る以前はアクション俳優の事務所に所属していたスタントマンで、主に特撮のスーツアクターとして活動していた。

なぜか悪の怪人や怪獣といった役ばかりが回され、顔出しの出演もほとんどなく、ヒーロー番組の出演歴の数こそ多いが俳優としての知名度は低い。

だが一部の業界人やコアな特撮マニアにとっては超有名人で、悪役のプロッフェショナルとして高い評価を受けている。


所属事務所が潰れて再就職するか引退するか悩んでいたところ、クラヤミ総帥にスカウトされて本物の悪の怪人となる。

演技の幅を広げるためと様々な格闘技に手をつけており、どれも達人級の腕前。


妻帯者で2人の子持ち。最近3人目も生まれた。妻と子どもには悪の秘密結社で働いていることは当然ながら隠している。

好きな言葉は中立と中庸。総帥の野望に対しては「正義が勝っても悪が勝っても仕事がなくなる」ので、むしろ達成されない方が良いという達観した構え。


【影内/SILENT工作部隊員】


戦闘部隊が「正義の味方と戦って負ける」ための実演部隊であるのに対し、工作部隊は「実力行使で確実に勝つ」ことを目的として編成された精鋭部隊。

そのほとんどが超能力か、それに準ずる特殊能力を保持しており、その中でも最強の戦闘能力を持つ男が影内である。


己の能力に絶対の自信を持っており、舐めプレイ大好き。しかも相手が弱いとブチギレるという純正のヤンキー。

雑に染めた茶髪とアロハシャツがトレードマークだが、総帥からはキャラ付けとして忍者装束を着せられている。

戦闘方法は確かに忍者っぽいのだが中身はただのチンピラであるためコスプレっぽさが半端ない。


〈瞬間移動〉の能力を持つ超能力者で、科学的に再現不可能な能力――A級能力に分類される。一億人に一人というレベルの逸材。

自身の転移による回避、奇襲、撹乱。投擲武器の転移による長距離攻撃。他者の転移による移動など、能力の応用の幅は広い。

また、総帥の許可がなければ使えないが、奥の手も隠し持っている。


家族との不和から家出して住所不定の高卒フリーターをしていたが、クラヤミ総帥に能力を買われてスカウトを受ける。

「戦って負けたら従ってもいい」と啖呵を切ったはいいが、超能力対策を万全に用意していた総帥に完敗してしまい、結果その傘下に加わる。

自分を負かすほど強く、能力を正当に評価してくれ、懐刀として扱ってくれる総帥のことを心から尊敬している。だが態度や言葉使いは基本チャラい。


転移能力を使うため、空間把握能力には人一倍長けているはずなのだが、不思議と空気は読めない。なぜならバカだから。

無駄遣いが大好きな性格なので経費節減主義者の夜野といつも言い争っている。堅実な姉と馬鹿な弟っぽい関係。


【ノワール博士/SILENT技術部主任】


〈SILENT〉の構成員達が使う強化スーツ、怪人スーツ、不思議アイテムなどの開発を一手に引き受ける謎の天才博士。

――と構成員たちは思っているが、じつはノワールという人間は存在していない。


量子コンピューターの中に実装された仮想人格で、記憶領域の中に黒間遍音の残した発明や理論などを全て記録している。

膨大なデータの中から最適な組み合わせを選び出し、人間が使用可能な形として出力するのが主な役割。

「楽しいが一番」という価値感をアルゴリズムの基幹に組み込まれており、愉快犯的な言動が目立つ。


構成員たちは自室に引きこもっている天才少年か何かだと思っているらしいが、自室とされている部屋が丸ごと量子コンピューターの置き場となっている。

部屋の外を出歩く際は黒猫型のロボットを仮の体として遠隔操作している。見た目の可愛さと浮き世離れした言動から構成員たちからはすんなり受け入れられた。


実は組織の中で唯一、クラヤミ総帥の正体を知る人物(?)でもある。

クラヤミに協力している理由は「企みが面白いから」であるため、もっと面白そうなものがあれば平気で裏切る危険性がある。

だって人間じゃないもの。


・〈魔界〉


【魔王サマワート=ラズワルド】


魔界の現国王。つまり魔王。〝天帝〟の名を持つ希代の魔法使いで、【風の塔】の出身。

(魔王は代々得意とする魔法によって〝炎帝〟だったり〝城塞帝〟といった二つ名が与えられるならわしがある)

淡い空色の長髪でかなりの美形。青年然とした見かけだが実際の年齢は不明。

魔界のお姫様である〈ライブリー・ブルー〉ことアスィファの実父でもある。


権謀術数を得意としており、国民からの支持率は高いが、刃向かうものは容赦無く粛正する冷酷な一面も持つ。

クラヤミ総帥のことを自分と同じ〝支配者の器〟と勝手に決めつけてフレンドリーに接してくる。


知将としての性分から、人間界のゲームがかなりのお気に入りで、色んなゲームでクラヤミと勝負をしたがる。

一方でゲーム機に利用されている半導体技術に注目しており、この技術を使って魔界で技術革命を起こそうという野望を持つ。


黒間無音の祖父である黒間遍音が魔界と人間界の〝門〟を開いた張本人であり、氏とは面識がある。

遍音とクラヤミ総帥になにがしかの因縁があることには気づいているが、敢えて深くは問いたださないでいる。


クラヤミに世界征服をするよう唆す人間の一人だが、あくまで自分の都合によるもの。

民の為ならあらゆる手段を厭わないという愛国的な独裁者。

敵に回したくないが親しみを持たれるのも迷惑とクラヤミからは思われている。


・〈逆十字社〉


【霧敷菫/ヴィオレッタ】


闘争行為をパッケージングして売りさばく戦争コンサルタントという特殊なビジネスを営む秘密結社〈逆十字社〉。

その正体は血を求める吸血鬼の残党軍であり、ヴィオレッタもまたその社員の一人である。

日中は妙齢の女性教師、霧敷菫として人間社会に溶け込んでいる。不老不死のため実際の年齢は人間の規格を超えているが、年齢ネタには結構マジギレする。


吸血鬼は元人間だが遺伝子が組み変わった結果、人間とは全く別の生物となってしまっている。

そのため人外の身体能力に加え、超能力者のような特殊能力まで備えている。対人戦闘ではまず負けることがない。

彼女の場合は肉体を霧状化させるという能力を持っている。


吸血鬼は一定期間、血を吸わないでいると知性を失い屍食(グール)化してしまうという弱点を持つ。

流血沙汰を起こすことで血を吸う機会を得るという商売は非常に理に適っているが、人間にとっては脅威そのもの。


近年は得意先の〝悪の組織〟がクラヤミの手によって次々に壊滅させられてしまったため、仕事がめっきり減ってしまっている。

本物の闘争を求める彼女らと、偽りの闘争を求める〈SILENT〉は主旨が真っ向から対立してしまっているのが現状。

設定イラストは要望があれば描いてもらうようにお願いしてみる予定です。

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