イタミ
最近甘い短編ばかり書いていたので少し違うものを、と思って書きました
あんまりまとまってないです
3/25、一部修正
胸が不快にざわついた
私の視線の先にいるのは一人の女の子
帰りの電車で見かけた彼の元カノ
彼女の隣にいるのは友達と…彼氏だろうか
見知らぬ男の子
彼女は笑いながら隣にいる男の子と話している
なんでこんなにも胸がざわつくんだろう
…なんて
答えなんか分かってるくせに
…彼女と彼が重なるから
…忘れた、と
捨てたと思っていたのに
私はまだ彼への想いを捨てられていなかったようだ
私は彼女が憎いんだ
あんなに彼にすがりついていたくせに
楽しそうに
…幸せそうに
笑う彼女が
彼にフラれて部活放り出して泣きじゃくっていたのは誰?
その次の日
学校を休んだのは誰?
…アナタでしょ?
彼のことは忘れたの?
もうどうでもいいの?
私を蹴落としてまで彼を手に入れたのに?
私の気持ちなんか知らないふりで
気分が悪い
お腹にドロドロしたものが渦巻いている気さえする
こみ上げてくる怒りに似た感情をこらえた
駅に着いた
一刻も早く視界から彼女を排除したくて
ドアが開いた瞬間電車を飛び下りた
降りる駅が同じなのだから彼女も降りた
後ろから友達と話す彼女の話し声が追いかけてくる
お腹のドロドロが増えた気がして
早く彼女から遠ざかりたくて足を速める
改札に定期をかざし、早足で駅を出る
まるでやり場のない怒りをぶつけるように
こらえるようにローファーの靴底を地面に叩きつけるようにして歩いた
自分の中にこんな訳の分からない醜い感情があるだなんて思いたくなかった
肩にかけた教科書用のバッグのひもを力いっぱい握りしめる
…彼女を見て胸がざわついたのは彼を思い出したから
彼にすがりついていた彼女が脳裏をかすめていったから
…やっぱり私は彼を忘れられてはいなかった
当たり前なのかもしれない
幼いころから抱いてきた想いは
長年彼だけを一途に想い続けた想いは
簡単に忘れられるものではなかった
彼が好きで好きで
彼だけが好きで
ちょっと情けないところも
気にしない寝癖も
無邪気な子供みたいな笑顔も
ぜんぶ
ぜんぶ
大好きだった
頭の中で黒い私が囁く
―カノジョガニクインデショ?
―ユルセナインデショ?
黒い私を振り払うように私は足を更に速めた
知らず知らずのうちに唇をキツく噛みしめていた
手は拳をつくっていた
眼球がたまらなく熱い
焼けそうに熱い
自分の感情が分からない
ただただお腹の中のドロドロが変わらず渦巻いていて
眼球が焼けそうに熱くて
こんなドロドロした感情が自分にあるだなんて思いたくない
彼に知られたくない
脳裏を彼女がかすめていく
家のドアを乱暴に開けた
母さんはまだ帰っていなかった
私はリビングの真ん中にへたりと座りこんだ
頭に手を当ててぎゅうっと目を瞑る
そうでもしないとドロドロが溢れてきそうで
黒い私は笑みを浮かべる
―メヲソラシテドウスルノ?
―コレガアナタノカンジョウナンダヨ?
ーキレイナココロナンテダレニモ、ドコニモナイノニ
ーショウジョマンガミタイナコイナンテドコニモナインダカラ
分かってるよ
分かってる…
暗い部屋は私の中の黒い私を増幅させているような気がして
分からない
分からないんだよ
自分の感情が
…ワカラナイヨ…
駄文ですみません
これからしばらくは引き出しを増やすために短編をいろいろ書いていくつもりなので至らないところばかりだとは思いますがよろしくお願いします




