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学校で成績優秀生の完璧超人の義妹が俺に隠れて、VTuberとしてネトゲ配信してたんだが  作者: 沢田美


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その思いと本心は届くのか

「あのね、実は今日……お兄ちゃんとちょっと喧嘩しちゃったんだ」


 私は少し恥ずかしそうに言った。

 コメント欄が反応する。


 『えっ、まじ?』

 『お兄ちゃんと喧嘩とか、ドラマかよ』

 『仲直りした?』

 『詳しく聞きたい!』


「喧嘩っていうか……その、お兄ちゃんが他の女の子と仲良くしてるの見ちゃって……」


 私の声が、少しだけ震える。

 部屋の隅で、お兄ちゃんがこちらを見ている。その視線を感じながら、私は続けた。


「私ね、すごく嫉妬しちゃったの。お兄ちゃんは私だけのものなのに……って」


 『重い重い重いwww』

 『ブラコン極まってる』

 『でもわかる、その気持ち』

 『お兄ちゃんは誰なんだよ』


「でもね、お兄ちゃんは優しいから……私が拗ねてても、ちゃんと待っててくれたんだ」


 私はモニターを見つめながら、でも本当はお兄ちゃんを意識しながら話している。


「だから私、決めたの。もっとお兄ちゃんに素直になろうって。お兄ちゃんに、私の気持ちをちゃんと伝えようって」


 コメント欄が一気に流れる。


 『泣ける』

 『さすまたさん、頑張れ!』

 『お兄ちゃん、さすまたさんの気持ち受け取ってあげて!』

 『これもう告白では?』


「あ、あはは……告白とかじゃないよ! ただ、その……お兄ちゃんのこと、大好きだなって思っただけで……」


 私の頬が熱くなる。

 部屋の隅から、お兄ちゃんの気配を感じる。

 お兄ちゃん、聞いてる?私の、この想い。


「ねえ、みんな。私ね、お兄ちゃんと一緒にゲームしたいんだ。昔みたいに、二人で笑い合いながら」


 私は少し寂しそうに笑った。


「子供の頃は、よく一緒に遊んだの。お兄ちゃん、すごくゲーム上手くて……私が負けても、優しく教えてくれて」


 『尊い』

 『なにそれ萌える』

 『お兄ちゃんいい人じゃん』


「でも、いつからか……私、お兄ちゃんと距離を取るようになっちゃって。好きだから、怖くて。近づきすぎたら、この気持ちがバレちゃうんじゃないかって」


 私の声が、さらに震える。


「だから、『さすまた』になったの。この姿なら、お兄ちゃんに甘えられるから。お兄ちゃんへの想いを、全部言葉にできるから」


 コメント欄が、一瞬だけ静かになった。

 そして――。


 『さすまたさん……』

 『これは……本物だ』

 『リアルお兄ちゃん、いるんだね』

 『幸せになってほしい』


「みんな、ありがとう……」


 私は涙声になりながら言った。


「私ね、今日この配信で、お兄ちゃんに伝えたいことがあるの」


 深呼吸をする。心臓が、激しく鳴っている。


「お兄ちゃん、もし聞いてたら……」


 私は、カメラの向こう――いや、部屋の隅にいるお兄ちゃんに向かって言った。


「私、お兄ちゃんのこと……大好き。家族としてじゃなくて、一人の女の子として」


 その瞬間――。部屋の隅から、物音がした。お兄ちゃんが、動いた音。


「お兄ちゃんの隣にいたい。お兄ちゃんと一緒に笑いたい。お兄ちゃんと、ずっとずっと一緒にいたい」


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

このお話が少しでも面白いと感じていただけたら、ぜひ「♡いいね」や「ブックマーク」をしていただけると嬉しいです。

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