インターネットカラオケマン参上!!
「田中さん…だっけ?ネットで配信してるよね?」
人生が終わるかと思った。始まりだった。
私はただのしがないヲタク、実はちょっとした興味で始めた歌ってみたが1000回再生を超え有頂天になっていた、そしたら突然隣のクラスの森君が話しかけてきた。
同じ委員会所属なので委員会の話かなーと思っていたのに違ったという、化学実験室に呼び出された。
告白かよwwwwwwwワロタwwww状態だった。(フラグ)
それと同時に今日は空も飛べそうな気分なのに話しかけてくんなクソがと思った。
関わりが無かった森君は意外にもイケメンだったので許した。
「田中さん…だっけ?ネットで配信してるよね?歌ってみたの投稿とかもあるっぽいけど…」
その言葉を聞き心当たりがあった。有頂天どころの話ではない、私は体中の毛穴という毛穴から汗が出た。
「ななな何のことですか」
取り敢えず相手の様子をうかがうことにしてその場を終わらせようとした。
でもその作戦は失敗に終わる
「いやこれ…声も田中さんっぽいし、違ったらごめん」
そう言いながらスマホの画面を見せてきた、見てみると完全に私だったのである。
ごめんとか言わなくていいよ私だからって高速で言いながら逃げたかった。
「そっそれ、私…。他の人にはバラさないで…お願いだから…」
なんかごめんと言いながら森君はスマホをしまう。
「まあ、田中さんならいいや。良かったら友達になってよ。」
漫画の戦闘シーンぐらい急展開でびっくりした。
その拍子に何もないはずの場所でずっこけた。
「大丈夫?立てる?」
手を差し伸べてくれた森君がイケメン過ぎて惚れた、顔もイケメンだし性格もイケメンとか最高かよ。
「すみませんっ……」
森君はガン無視でした。聞こえてなかったっぽいです。