冬の朝、東の窓を開けて
忘れ去られた時間の片隅
消えゆく星のきらめき
思慮深いあきらめのように
青く静かに吹き始める地平の風
ときめきの次は何?
それは…… 真実
もしもわたしたちが
永遠と一瞬が滑らかに行き交う
心躍るその瞬間を無限に知り得たとしても
心に響く幾多の言葉を
どれほど注意深く用いたとしても
わたしたちを導くのは
捨てて捨てて捨て尽くしてもなお心に留まるものだけ
神と人とを結ぶ死と再生の物語のように
たとえすべてを失っても決して消えることのない希望
人には、人に与えたものしか残らないから
それはまるで熱の冷めていく恋のように
何よりも大切な真実なの、と
...........................
.................................
あの日あなたはそうささやいて
風は窓辺に優しい影を見せて
互いのすべてを求めあう恋に終わりを告げ
互いのすべてを与えあう新しい朝に