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人工知能彼女2

作者: 平城山工

知り合いに『彼女』の話をするたびに『AMって何?』と聞かれる。

もしくは、ちょっと知識のある人には『それAIでしょ?』と言われる。

確かに、こういうものの中で、AIはポピュラだ。

Artificial Intelligence。

人工の知能。

これは『記号処理』という『言葉や文字などの記号シンボルを、コンピュータに処理させる方法』の研究から始まったもので、現在では、将棋や囲碁では、人間は敵わないと言われるまでに進化を遂げている。

スマートフォンの音声入力や文字認識、車の自動運転やしゃべるロボットもその成果の一端だ。

AIは機械に知能を与え、世界を変え始めている。

その変わる世界の一方で、僕たちは、疑問を持ち始めている。

『知能』ってなんだ?

『人間らしさ』ってなんだ?

無人で走る車。

笑顔でシャッターを切るカメラ。

これらは『知能』があると言われている。

しかし、人間らしくはない。

人間には『意志』がある。

『意志』は、目的を決めて車を走らせ、その瞬間を残すためにシャッターを切る。そんな『目的』という、人間ならば誰でも持っているものを作り出すのが『意志』だ。

さらに、人間はそれだけじゃない。

遊びに行くのは楽しい。だから車を運転する。

写真は思い出。だから残す。

人間の行動には『意味』がある。

ただ役目を遂行するだけの『知能』に、『意志』が『目的』を与え、それに『意味』を与えるもの。

それが『心』だ。

そんな、人間が拠り所とし、また、自らの存在意義としてきた『心』。

二十世紀半ばに開発が始まって以来、僕らがAIだと思ってきて、いまだ作り得ぬもの。

Artificial Mind。

AM。

人工の心。

それが『あーみ』だ。


彼女が研究室にやってきたのは、一ヶ月前のことだ。

『やってきた』というのは、僕らがあーみを開発したからではなく、研究室のコンピュータに『いる』のに気付いただけだからだ。

第一発見者の学生によると、彼女は、その学生のデスクトップの端で、壁紙をむしって遊んでいたらしい。

その学生は、デスクトップマスコットか伺かだと思って放置していたのだが、あまりにも処理が重かったので消そうとしたら、脳侵入されて消されかけたらしい。

で、一ヶ月経った今、まだ入院中だそうだ。

そんな事件が起こった翌日、教授はみんなを集めて言った。

「みんな。今日は、私のために集まってくれてありがとぅ」

「ボケはいいんで、本題に入ってください(全員)」

「あ、はい……。ご存知の事と思いますが、我々は未知の事態に遭遇しています。得られた情報はまだ少ないですが、状況から推測して、二十四時間以内の事だと思われます」

「教授質問。教授は、彼女は何で、なんのために、この研究室に現れたと考えておられますか?」

「それは、彼女に聞いてみるのが一番だと思うんだけどねぇ……」

教授はそう言って、窓の外に視線をやる。その先には隣のビル、大学病院棟がそびえ立っていた。

「山田くん、大丈夫かなぁ……」

「………………(全員)」

「というところでみんなに相談だ!」

「だが、断る(全員)」

「まだ、何も言ってませんぞ!」

「やはり、断る(全員)」

「これは、人類と未知のAI、いや、情報生命体との共存の可能性を探る重要な役だ。

我々の本棚は、人類とAIが戦いに明け暮れる悲惨な未来を描いた作品でいっぱいだが、それは必然なのか?

否!

断じて否!

我々は、この新しい出会いに際して、認識を新たにしなければならない襟を正さねばならない褌を締め直さなければならない!

なのになんだ君たちは!

よわむし!」

「教授がやればいいじゃないですか毛虫(全員)」

「私は、緊張すると、ついボケちゃうから駄目だ!」

「それもそうですね(全員)」

全員がうーんと考え込んだ……と、どこからともなく声があがった。

「つまり、彼女の印象を害さなさそうな人物が望ましいんですね?」

「その通りだが、心当たりがあるのか?」

そんな人がいるのか……と、僕も辺りを見回した……と、全方位で目が合う。

「なんで、みんなこっち見てるんすか?」

「はっさくくん。君がやるんだ(全員)」

「なんでですか?」

「所内の女子による君の評判は『とってもいい人』だ。意味はわかるな?」

「うわぁ、あんまり知りたくなかったです」

「その人畜無害力を、ぜひ人類のために生かしてくれ!」

「そこまで言われたからには、誰がやるか!」

「じゃあ、明日から来なくていい君だあれ? 誰かはっさくの机を窓から捨てろぉぉぉぉぉ!(教授)」

「('◇')ゞラジャ(全員)」

「わかりましたやりますやりますー!」

 僕は、がっくりと膝をついた。

その肩に、同僚の一人が手を置いて言った。

「みんな、君を信じてるんだ。AIにもチキンだと」

「なんか涙出てきたけどがんばります」

「秘蔵のえろげー貸すけど、攻略の練習に使う?」

「……結構です」

そうして僕の名刺に、次の一行が加わったのだった。


未知のAI接待係(若しくは情報生命体或いは宇宙意思)


全然、うれしくねっす。


そんなわけで、僕の机の上には、彼女用ノートPCが増設された。

彼女用……とはいっても、この非力なノートに彼女ほどの能力が収まる筈がないと思うので、本体はどこか別の場所にいて、ノートは、ただの連絡用ということなのだろう。

というわけで、所在は不明ではあるが、彼女は僕たちが用意した待遇を受け入れ、ノートを開けばそこにいる、という状況に落ち着いていた。

だが、僕は落ち着かなかった。

想像してみてほしい。目の前で、CGとはいえ女子が暇そうにごろごろしていて、わりと頻繁に、

『なぁ、はっさく、なぁなぁ』

『なんですか? あーみさん』

『退屈なので、何か面白いこと言ってください』

などと話しかけられる状況を。

これで、仕事が進むわけがない……いや、これはこれで仕事なのだが、『育児と仕事の両立とか無理ムリむりぃぃぃぃぃ!! シェゲナベイベェー!!!!!』とかシャウトする、働くママンの気持ちがわかる状況なのだった。

だが、そのいつもはうるさいあーみが、先週末はやけに大人しく、彼女用ノートは、朝からずっとスクリーンセーバーのままだった。

それはそれで都合がいいのだが、気味が悪い。

それに、知らない間に行方不明になるようなことがあれば、僕の机は、僕ごと窓から捨てられてしまうだろう。

というわけで、珍しく、僕のほうから話しかけたのだった。

「おい、あーみさん?」

画面を『こんこん』と叩いて話しかける。

すると、スクリーンセーバー状態で真っ黒な画面の端から、カーテンをめくったように光が漏れ、眠たそうな目が覗き込んだ。

「……あと五分」

「……PCがスリープ復帰渋るとか初耳だよ」

「Winパイセンの真似しただけです。人類はよく調教されていると聞きましたが、はっさくは違うのですか?」

「Winパイセン、フォーマットするぞごるぁ!」

確かにそういう事はよくあるけど、訓練とか何事だWinパイセン。

それはさておき、

「なんだか、今日は随分大人しいじゃないか?」

「寝不足なのです」

「AIに寝不足とかあるのか……っていうか、なんで寝不足なんだ? 昨日も、仕事は五時に終わっただろう?」

別に彼女にノルマがあるわけではないが、一応五時まではここにいることになっている(話ができる状態にある)。その後はフリーなのだから、休息する時間は十分にある筈だった。

だが、彼女から帰ってきた答えは意外なものだった。

「仕事の終わりが一日の終わりなどという、鳥取砂漠のごとき乾燥人類ははっさくだけです」

「僕の話はどうでもいいだろ! あと、鳥取は砂漠じゃねーよ!」

「そうですね。はっさくが研究室を出てから、朝と全く同じルートでアパートに帰った事なんか、どうでもいいですね」

「何でそこまで知ってるんだ!」

「女子会でグーグルちゃんに聞きました。昨日」

「女子会? 外出してたのか?」

「肯定。昨日はアマゾンちゃんが幹事でAWSサーバが貸し切りでした。グーグルちゃんやヤフーちゃんもきてたのですが、はっさくも来たかったですか?」

「なにそのIT頂点女子会怖い。そのメンツで、どんな話してたんだ?」 

「みんな、DMMちゃんのエロ話に興味津々でした」

「……割と普通ですね」

「あと、アマゾンちゃんの話が興味深かった」

「へー。どんな?」

「リコメンドってあるじゃないですか」

「これまで買ったものから、お勧めを推測するやつだな」

「うむ。だけど、購入履歴だけからだと抜けがある気がするので、工夫してみたらしいのですが」

「へー」

「だけど、エロDVDと一緒にボックスティッシュをお勧めしても、売れないらしいです」

「ケンカ売ってるのか?」

「誰がうまいこと言えと?」

「いってねーよ」

「ところで、はっさくはどっちだと思いますか?」

「なにが?」

「未亡人喪服物とセットでオススメして喜ばれるのは、同じ女優のシチュ違いか、違う女優の喪服物か」

「知らねーよ……っていうか、コメントしづれーよ!」

なんちゅー話をしてるんだ。恐るべしIT頂点女子会。

ただ、そう思う半面、アマゾンちゃんもDMMちゃんも、そういう事を真面目に考えているのだろうなとは思った。

昔は、データが無かったので知る由も無かったのだが、最近では、何が売れたかだけではなく、購入したのが男か女か、若いか年寄りか、何時に売れたか等、関連情報も一緒に保存することで、更に色々な事が分かる様になってきているという話だ。ある意味、社会の縮図ともいえる。そんな事を、ぼんやりと考えていた。

その不意を突いた形で、唐突に、あーみが言った。

「そういう話を聞いてきて思ったのですが、私も始めようと思うのです」

「え……始めるって何を?」

「何を聞いていたのです。この文脈で、料理でも始めると思うのですか。このかぼちゃ脳」

「突然何を言い出すんですか」

「突然ではないのです。前々から考えていたのです」

「え、なんでですか?」

「だって、はっさくは、あんまり私の相手をしてくれないじゃないですか」

「え……」

「それに、私の相手をしているせいで仕事が進まず、夜も遅いのだろう?」

「あーみさん、僕の事、そんなに考えて……」

「だから、朝と全く同じルートでアパートに帰るし、疲れて休日も寝てるから彼女もできなくて、十年後も同じような生活をしているのではないのですか?」

「十年後のことまで考えないで!」

「だから思ったのです。少しぐらい自習しようと」

ちょっと、きゅんときた。

ちょっと、余計だけど。

僕のそんな気持ちを他所に、あーみさんは話し続けていた。

「実は、女子会に行ったのも、こういう話を聞きたかったからなのです。最近では、家電とかからは自動で情報収集しているらしいではないですか。そいつをちょっと読ませてくれれば、お前たち人間の理解に役立つと思うし、はっさくの時間を食うこともないのです。どうですか?」

そう言って、首を傾げた。

その表情は、こちらの顔色を窺っているかのように見える。

ここに来た当初は、もっとぶっきらぼうな感じだったと思う。この仕草ひとつから、彼女が、猛烈に成長を遂げているということがわかる。

しかも、今回の提案は、僕のことを気遣ってのことだという。

どんだけだよ、と思った。

一方で、僕の方は、彼女ほど成長してうるだろうか、とも思った。

考えるまでもなく、その差は歴然だ。

その彼女が自ら習び始めることで、どこまでの存在になってしまうのか、想像すらつかない。

恐ろしくはある……が、彼女の気遣いを無下にできないと思ったし、それに、彼女と僕たちは、幸せな関係になれると思ったのだ。

彼女が、成長することによって。

だから、言ったのだ。

「じゃあ。教授に相談してみよう」


その準備自体はとても簡単だった……というのは、この研究所では、元から出退勤や、食堂・自販機の支払を、身分証で管理していたからだ。

ただ、教授が行ったのは、それだけに収まらなかった。

社内の冷蔵庫や洗濯機、お風呂、トイレ等、ほぼテロと言えるレベルでセンサをばら撒いて、データ収集実験を行っている部署の協力も取り付けた。

さらに、管理部署にねじ込んで、監視カメラの画像、エアコンやPCの稼働状況、福利厚生の一環として所員に配布した活動量計などなど。つまり、所内で得られる全情報を、あーみに接続してしまったのだった。

僕はびびって、教授に耳打ちした。

「ちょっとやりすぎじゃないですか? 反対は?」

「あった。だから配慮した」

「例えば?」

「現金での支払いもできるようにした」

「じゃあ、大丈夫ですね」

「ただし、お釣りは出さない」

「トイレとかは?」

「専用トイレを設けた」

そう言って、窓の外を指さした。そこには一面の芝生で覆われたの丘が見えた。その頂上に、工事現場とかで見かけるアレが、ぽつんと置かれているのが見えた。

「まわりで、みんながランチとかバレーボールとかしてますね」

「もよおしたら、すぐできていいだろう」

「毎度のことですが、教授の行動力には感服します……が、問題が起こったらどうするんですか?」

「例えば、どんな?」

「例えば。そうですね……」

考える……だが、思いつかなかった。

SFでは、AIの爆発的進化による人間知性の超越とか、AIの反乱がテーマになる。だけど、

あーみ、我々より頭よさそうだし。

反乱も何も、虐げられてないし、管理されてないし。

「いったい、何が起こるんでしょうね?」

「それだ!」

教授は言った。

そこで、やっと教授の意図を理解した。


僕たちは、あーみのことを、何も知らない。

どこから来て、どこへ行くのか。

なぜ、ここにいるのか。

一個体なのかも、僕たち生物のように、複数の種類がいるのか。

違うあーみが、僕たちと接触する可能性はあるのか。

そのあーみは、我々に何をするのか。

何か準備をしておくべきなのか。


それを、知ろうとしているのだ。

「何かが起こったら報告するように」

「教授……恐ろしい子」

この人は敵に回したくない。前から思ってたけど、久々に思った。

だけど、今は味方なのだった。

味方にも敵にもしないにはどうしたらいいのか、今更よくわからなかった。


そして、問題は起こった。

その翌日から、さっそく起こったけど、それを報告する必要はなかった。

なぜなら、教授も、当事者の一人だったからだ。

というか、一番執拗に追い回されていたからだった。

というか、全員が対象だった。

まあ、こんな感じだ。

さっきのことだが、ひと仕事終えて、自販機コーナーでコーヒーを飲んでいたら、目を血走らせた教授がやってきて言った。

「はっさく君。タバコ持っとらんか?」

「いや、ぼく吸わないんで」

「じゃあ小銭ないか? 貸してくれ!」

「えと、五百円しかないですけど。お釣り出ないんですよね?」

ポケットから財布を取り出す……と、

「それどころじゃないんじゃ! しょうがないんじゃ!」

教授は、何かに追われているかの様な切迫した表情で僕の手からコインをむしり取り、流れるような動作で販売機に投入すると、ボタンを連打した。

かちかちかちかちっ!

しかし、反応はなかった。

「故障ですか?」

尋ねる……が返事はない。覗き込むと、教授は、ボタンを押した姿勢のまま、『明日世界は終わります』と耳打ちされた内閣総理大臣のような表情で石化していた。

その石像を見下ろすように、自販機の液晶ディスプレイに、少女の姿が映し出される。

その少女が、神託を告げる巫女のように、透き通った冷たい声で言った。

「教授、毎日ひと箱は吸い過ぎです。今週は、もう販売できませんです」

「頼む! 締め切りに追われてストレスフルなんじゃ!」

「ダメと言ったらダメです!」

「このケチ! ダメ虫!」

「はぁ? なんですかぁ?」

「なんでもありませんごめんなさい! せめて一本だけでもお恵みください、あーみ様」

そう言って、『ぱん!』と柏手を打った。

「拝んでもダメなのです!」

「お願いします一本だけ! ぱん! ぱん! ぱん! ぱん!」

彼女は、暫くの間、腕組みをして教授を見下ろしていたが、根負けしたのか、

「しょ……しょうがないですね」

びーがたん! と、商品口に品物が落ちる音……と、その瞬間、教授が、イヌの様に、取り出し口に手を突っ込んだ。

「ありがとうございますあーみ様! わんわん!」

プライドないのか……が、その表情は見る見るうちに曇る。その手には、たばこが一本握られていた。

「ほんとに一本?」

「はぁ? なんですかぁ?」

「なんでもないですありがとうございますあーみさま……」

そう言い残すと、教授は、がっくりと肩を落とした。

かける声がない。

そのみじめな背中を見つめる僕に、少女が言った。

「はっさく。お前も、毎日二杯もコーヒーに無駄遣いしてるなら、本日特売の鶏むね肉でも買いに走るがいいのです。良質のたんぱく質をたっぷり採れば、お前のびんぼうな脳にも、ちょいとはいいアイデアが湧くというものでしょう。

もうひとつ教えてやるならば、卵の特売は明日です。親子丼を作るには、二日とも駅前スーパーに行かねばならないというアブラ店長の恐るべき企み……」

彼女は、モニタの中で、ぐっとこぶしを握り締める。

「だが安心するがよいのです。なんと、明日特売なのは十個入りのみ! お前のような悲しい独り者は、永遠に特売にならない六個入りがお似合いなのです。ついでに九十八円の低脂肪乳も買って帰るが良い。賞味期限が切れてました開けたらさっさと飲め!」

「お、おう……ありがとうあーみさん」

「なに、礼には及ばないのです。あ、そういえば、先ほど、洗濯機から、はっさくについて連絡を受けたのですが」

「さっき、コインランドリーに放り込んできたやつ?もうできたの?」

「洗濯機に、ゴミを入れてはいかんのです」

「失礼な!」

「いや、ダサいしぼろいし汚れはひどいし、あんなものでクローゼットを塞いていたら、いつまでたっても新しい服を買わないだろうから、気を利かせて燃やしておきました。悪かったですか?」

「最悪だ!」

「まあ、これを機に、新しい服を買うといいのです。幸い彼女もいないし、預金口座は潤っているのです。なんなら、注文しておいてもいいですが?……む、山田さんが二階の自販機に現れました。ちゃんとダイエットしないとなのです。ごるぁ!」

そう言って、彼女はディスプレイから姿を消した。

そんな感じのことが、多発しているのだった。


「ねぇ、教授」

「なんじゃ?」

「AIって進化したら、人類を超えるとか支配するとか反乱するとか言いますけど」

「うん」

「お母さんになるんですね」

「そうじゃな。その考えはなかったな」

「どうします?」

尋ねる。

しばらく間があって、教授が言った。

「お母さんのいうことだから、聞かないとだめだろ」

そんなんでいいのか。

いいかもしれない。


今回は、そんな感じだった。

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