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はるまつめ

作者: 静夏夜


 地道に踏ん張り花咲かせ

 歓ぶ笑みに舞い踊る

 お礼とばかりに実を付けて

 皆への振る舞い歓ばれ


 散るも早くを知ってかな

 先を見据えて種を蒔く

 我が子の花咲く姿を望み

 枝葉を伸ばした記憶も枯れる

 

 我が子が土に根を張るまでを

 枯れ葉をかけて見守ろう

 雪の重みもふかふか守り

 寒さに耐える発酵熱


 不要な物等有りはしない

 養分垂らして腐葉土へ

 ぬくぬく育つ土の中

 足を伸ばして寛ごう


 雪解け水が土の中へと滲み出せば

 乳飲み子の如くに吸い込む栄養

 窮屈にも感じる土の中

 腕も伸ばして陽に当たろう


 我が子顔出す春の芽吹きに

 笑みを浮かべて花咲かせ

 幸せ噛み締め舞い散る華道

 春の風に我が子を想う


 何処へ飛んだか

 枝葉を伸ばし幸せ願う

 歌はサラサラ鳴らす葉に

 春風になびかせ揺れるは心


 胸躍らせるねはるまつめ


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 背景の色とともに、春風のように爽やかな感触を残しつつ、春の芽吹きを見守る母のようなあたたかさと芯の強さを感じる素敵な詩です。 しっかりと地に踏ん張り花を咲かせた後、その種が育っていく姿を…
[良い点]  どういう意味のタイトルなのかな?   と、読み始めると。  満開の桜並木を、幼い子どもの手を繋いで歩く  親子の姿。    時が経ち、春の桜の花びらとともに旅立つ後ろ姿。  また、それ…
[一言] タイトルのはるまつめが 最後の一行で「ねはるまつめ」として 同じシチュエーションの別の意味になってるのに感動 一年草の一生に、 東照宮にある三猿の描かれた絵を思い出しました。 ぐるりと巡る…
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