はるまつめ
地道に踏ん張り花咲かせ
歓ぶ笑みに舞い踊る
お礼とばかりに実を付けて
皆への振る舞い歓ばれ
散るも早くを知ってかな
先を見据えて種を蒔く
我が子の花咲く姿を望み
枝葉を伸ばした記憶も枯れる
我が子が土に根を張るまでを
枯れ葉をかけて見守ろう
雪の重みもふかふか守り
寒さに耐える発酵熱
不要な物等有りはしない
養分垂らして腐葉土へ
ぬくぬく育つ土の中
足を伸ばして寛ごう
雪解け水が土の中へと滲み出せば
乳飲み子の如くに吸い込む栄養
窮屈にも感じる土の中
腕も伸ばして陽に当たろう
我が子顔出す春の芽吹きに
笑みを浮かべて花咲かせ
幸せ噛み締め舞い散る華道
春の風に我が子を想う
何処へ飛んだか
枝葉を伸ばし幸せ願う
歌はサラサラ鳴らす葉に
春風になびかせ揺れるは心
胸躍らせるねはるまつめ