僕は、抱きつかれて思う。
よろしくお願いします
「え!?うわ!」
と僕が倒れて扉が開いた瞬間、佐々木は夏原さんを庇うかのようにして戦闘体勢をとる。
しかし急に戦闘体勢をしたせいもあり、それはやや完全とは言えなかった。
佐々木は僕が倒れるなり、おもいっきり蹴ってくる。
「だ!だれじゃい!キサマ!!」
「イギャ!痛いって!痛いってば、佐々木きゅん!そしてだーれを蹴っているんだ!佐々木きゅん!僕だってば、光だよ!光」
「光は今、神様の所にいるんだよ!こんな所にいるわけが!」
と言う佐々木に僕はどうやって伝えようかと、思うが、すぐに解決策を思いつく。
僕は蹴られる痛みをなるべく感じないようにして、顔面を佐々木のいる方であろう所に向かって向ける。
「イギ!!ぼ、僕だっ!イタイ!」
僕は顔をあげて気づかせようとするが、佐々木は僕の顔を見ようともせず、僕の顔面に佐々木のつま先が突き刺さる。
その感触を感じてか、佐々木はようやく僕の顔を見た。
「光!?本当に、光なのか、、」
佐々木はようやく蹴るのをやめて、足から崩れ落ちる。
僕はその佐々木の反応を見て、何も出来無くなってしまった。
佐々木は目を少し潤ませて僕の方を見ていた。
「光、良かった」
その一言が僕の心に響いた。
佐々木は本当に僕の事を心配してくれていたのだなと僕の心は暖かくなる。
そんな反応をする佐々木の方を僕は、優しい目で見ていると。
「光!!本当に、本当に良かった」
と、僕に会うなり抱きついてきたのは夏原さんだった。
その目からは涙がボロボロと溢れている。
「佐々木、夏原さん、ただいまです」
僕は二人の方を見てそう言って夏原さんをギュッと抱きしめた。
「夏原様!ダメです、ベットから離れては」
と言う夏原さんの隣にいたと思われる下っ端君。
僕は、そのぐらいいいじゃないかと思うが、その考えはすぐに変わる。
僕は夏原さんを抱きしめた時に違和感を感じた。
夏原さんからはチューブが伸びていたのだった。
かつて見たあのチューブだ。確か魔力を送り込んで回復するとかいう。
「夏原さん!一旦ベットに戻りましょ」
僕はそう言って下っ端君に夏原さんを抱き抱えて渡して、寝かせてもらった。
「良かった良かった」
と僕は小声で言うと
「本当に良かった」
と、夏原さんは涙を拭きながらそう言う。
夏原さんは佐々木と同等に、いや、それ以上に僕の事を心配してくれていたのだな。
と思い僕は更に心が温かくなるのだった。
ありがとうございます。
この作品から、少し文章の書き方を、なろう小説風にしてみました。
不評でしたら、やめます。
どうぞこれからもよろしくお願いします。