エピローグ
「おかえりなさい。そして、おめでとうございます。」
桜は居間でゲームをしながら、片言で桜に挨拶とお祝いの言葉をかけた。
「…なんか…とりあえず、疲れてて、突っ込むこともできないわ。
今日のごはんは申し訳ないけど、出前にしてくれない?」
「うん。全然いいよ。何食べたい?」
「そうだな~なんとなく、お祝いっぽいから、ピザにしよう。」
「OK!じゃあ、注文するよ。」
総一郎はそう言って、電話した。
ハルは桜の後ろにあるソファーにドカッと座ってくつろいだ。
「…そういえば、ハル。お化けには驚かなくなったのですか?」
「ん~~?いや~あんまり変わんないかな?」
ハルはあっけらかんと答えた。
「結局、変わらずですか…まぁ、まだまだ時間がかかりますかね。」
「いや。なんかもういいんだ。お化けに驚いても別にいいかな~て今は思ってる。」
ハルは上をぼ~と見て、桜に答えた。
「ほう?どうしてまた?」
桜は珍しくゲームから顔を背けて、後ろのハルの方を向いて、聞いた。
「龍に言われたんだよね。ダチが欲しいから、ダチに合わせるって考え方は大嫌いだってさ。
で、思ったんだよ。
私の変なところも認めてくれる、そんな人と友達になれたらいいなって。
だから、別にお化けにビビってもいいかなって。」
ハルは少しだけ龍の言葉遣いになって、言った。
「そうですか。
それは…いいことですね。
しかし、そんな人あまりいないでしょうがね。」
桜は笑って、ハルに嫌味を言った。
「…とりあえず、桜おねぇちゃんみたいな人とは友達にはなりたくないよ。」
ハルは嫌味を言い返したのだった。
終わり




