表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お化けの一生  作者: EFG
ハルが空手を始めた理由
19/58

エピローグ


「おかえりなさい。そして、おめでとうございます。」


 桜は居間でゲームをしながら、片言で桜に挨拶とお祝いの言葉をかけた。


「…なんか…とりあえず、疲れてて、突っ込むこともできないわ。

 今日のごはんは申し訳ないけど、出前にしてくれない?」

「うん。全然いいよ。何食べたい?」

「そうだな~なんとなく、お祝いっぽいから、ピザにしよう。」

「OK!じゃあ、注文するよ。」


 総一郎はそう言って、電話した。


 ハルは桜の後ろにあるソファーにドカッと座ってくつろいだ。


「…そういえば、ハル。お化けには驚かなくなったのですか?」

「ん~~?いや~あんまり変わんないかな?」


 ハルはあっけらかんと答えた。


「結局、変わらずですか…まぁ、まだまだ時間がかかりますかね。」

「いや。なんかもういいんだ。お化けに驚いても別にいいかな~て今は思ってる。」


 ハルは上をぼ~と見て、桜に答えた。


「ほう?どうしてまた?」


 桜は珍しくゲームから顔を背けて、後ろのハルの方を向いて、聞いた。


「龍に言われたんだよね。ダチが欲しいから、ダチに合わせるって考え方は大嫌いだってさ。

 で、思ったんだよ。

 私の変なところも認めてくれる、そんな人と友達になれたらいいなって。

 だから、別にお化けにビビってもいいかなって。」


 ハルは少しだけ龍の言葉遣いになって、言った。


「そうですか。

 それは…いいことですね。

 しかし、そんな人あまりいないでしょうがね。」


 桜は笑って、ハルに嫌味を言った。


「…とりあえず、桜おねぇちゃんみたいな人とは友達にはなりたくないよ。」


 ハルは嫌味を言い返したのだった。


 終わり


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ