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満月の夜に  作者: 弓箭弦音
5/5

潔白の証明

何ヶ月空けたのかな数えてもないけど、小説家は名乗り続けるよ

乱暴に座らされてからというもの膝が痛い。

正座で座る体制になっているし、あぐらをかこうにも縄で繋がれているし周囲に見られているしで体勢が立て直せない。



さっきの”乱暴"ケモミミシスターが、何やらこの集団の長のような白髭が伸び切ったようなお爺さんに何やら状況の説明をしているようだった。その爺さんはなにやら杖を体の前に立て頼りにしながら説明をうなずきながら聞いている。


話が終わったのか途端に二人ともこちらを踵を返し近寄ってきた。



「そして、おぬしは何をしに来たというのかね」と白髭爺さんが聞いてきたが、



"何って目的も何もわからずここにいるというのに"と思い、返答に戸惑っているとその台詞を言うのを抑えられないといった感じで



「きっと、この(くに)の様子を探りにきた外界の間者です!!早急に拷問して口を割らせましょう!」とケモミミシスター。


"おいおいっ!顔の割に随分物騒なことを言うぞっ。血の気が多い人がいるとろくなことにならない。爪を剥がれたり、指に釘を刺されたりするのは勘弁だ!!"と思い咄嗟に


「違う!!俺は愛を叫びに来たんだぁーーーー!」と叫んだ。


皆、あまりの唐突な出来事にポカンとしている。そう、人はあまりに予想外のことが目の前で起きると思考が数秒の間、停止するのである。それを利用した護身術もあるくらいだ。

ただ、その隙をついて逃げ出すほど俺は賢くなかったし瞬発力もない。そうこれはただの青春をこじらせた赤面必至のただの愛の告白に過ぎなかった。



内容をようやく理解したのか笑い出すものもいれば、恥ずかしげに赤面したり何を言っとるのだ!と怒りだすものもいた。当のケモミミシスターといえば、これまた赤面するタイプであった。


「何を言い出すんだ!臆面もなく!真面目に答えろ!本当に拷問するぞ!」と脅しながら顔を恥ずかしそうに真っ赤にして叫んでいる。



"絶対、ムッツリツンデレキャラだろ。拷問が楽しみになってしまう"と一瞬でも思ってしまった自分に寒気を覚えた。



いや、この状況のほうが充分拷問だよ




しかし、こんな混沌の状況でもスッキリしている自分がいる。


そう、なぜなら「愛の告白」それ自体は事実であるからだ。


結局、縁結び神社では宣言できなかったけどまさかここで達成するとは、、、


胸のつかえがおりたからか記憶に思いを馳せていった、、、





森を見て木を見ずとも言うのかな、全体的なストーリーは定まっているんだけどね。細かい部分が詰められない。

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