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満月の夜に  作者: 弓箭弦音
2/5

出会い

長い期間を開けてしまいましたが、2話目「出会い」です。

前回のも読んでいただき、緊張感を持ちながら読んでいただければと思います。

 身震いしたのと同時に思考が冷静になっていくのが感じられた。そうなると、別の考えが浮かんでくるもので、ふと「そうだ、相手は獣だ。逃げたって追いつかれるに決まっている。ならば、直接対決だ!」とか我ながら肝が座った思考だな、おい!とか思いつつ、ゼエゼエいいながら呼吸を整えながらあたりを見渡した。さっきまであった気配がなくなっていた。しかし、安息の時間も束の間で、「グフッ!!」急な鈍痛が背中に走った。拳で背中のちょうど肺のあたりを殴られたような痛みだった。呼吸も整えきれてない中でのこの衝撃は、かなりきついものがある。「いや!せめて少し休ませてからにしてくれ!!」なんて考えながら、一体何が起こったのかと思考だけは冷静に状況を把握するのに必死になった。とその瞬間「ヒュオーーーーーン」と遠吠えのような音が後ろから一気に近づいてくるのが分かった。とっさに振り向いたが遅かった。額を拳で殴られたような鈍い衝撃が脳全体に走り気を失った。


「おい!起きなさい!おき、、、」という声が朦朧とした意識の中かすかに聞こえてきた。「人間?良かった、、、」と思いつつ、状況を把握するため朦朧とした意識を必死に覚醒させていく。「ええ?!なんで縄で縛られて、、、」状況を把握した結果は予想外の展開だった。自分の二回りほどもある大木に縛られているではないか!。人間で良かったと思ったという安心感が人間であるがゆえに面倒くさいことになりそうだぞという不安感へと変わっていった。「そんな、まずいことでもしたのか?一般人は入ってはいけなかったのか?」とここが禁足地であったのかということを考えていると、「やっと、気が付いたか。」とはっきりとしたちょっと低めの女性の声がした。その方向に視線を向けると、闇夜に溶けてしまいそうな紺色の袴と上衣を着た女性が凛々しく立っていた。「事情を詳しく聞かせてもらおうか。」とそのおぼろげであった姿が近づいてくるにつれて鮮明になってくるのがわかった。

キャラづくりって意外と大変ですね。とくにヒロインは試行錯誤しながら進めてる状態です。

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