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37話 家宅捜索終了だにゃ



そんな会話を井垣と下津がしていると船瀬が初老の鑑識を連れてきた。


「ここに結晶状の粒があるんだが、クスリじゃないだろうか?」


「こりゃ間違いなさそうですね。とりあえず保全しておきますよ」


鑑識のおっちゃんは写真を撮り、粒をビニールの証拠品袋に収めてから発見場所に置いて再度写真を撮った。他の刑事もそれを確認してから


「おーい、クスリがでたぞ! どこかにあるはずだから絶対に探せ!」


直属の部下らしき数人が返事をした。


「「はいっ!」」


「ヒトミちゃん えらいでしゅねぇ」


「だからトラちゃんって言ってるのに……」


井垣からはもうヒトミちゃんと呼ばれる未来しか見えない……


「よく見つけてくれましたね?トラちゃんすごい猫かも?」


「昨日もこの家宅捜索の原因の事件解決のきっかけを作ってくれたんだよ。不思議な事に昨日の現場はここから数キロは離れているのになんでここにいたんだろう?」


下津は船瀬に少し格好を付けながら話しかけていた。


よし、次行くよ!仰向けでモフられていたので、体勢を立て直し井垣の手から逃げるように床にジャンプをすると、今度は船瀬巡査のパンツの裾を引っ張る。


「まだ何処かに連れて行ってくれるの?」


「にゃあ にゃあ」


こっちだのジェスチャーで階段を登ろうとすると、上から数人が下りてきた。


「上はもう捜索したが、何もなかったぞ、応接セットと本棚しかなかった。応接セットのスプリングとか背もたれからも何もでなかった」


そう言われ顔を見合わせる3人だが、俺が構わずに上っていくのを見て後ろをついて来た。


電話台をカリカリすると、下津巡査が動かしてくれた。カーペットもカリカリして動かしてもらうと下津巡査が聞いてきた。


「ここに何かあるのか?」


さっきのおっさんが空けた床材をトントンと叩く。


「この下か? 開けられるようには見えないが?」


もう一度トントンと叩く。


「わかった、わかった…… また鑑識連れてきてくれ」


井垣巡査長が船瀬巡査に指示をする。


「はいっ!」


船瀬が呼びに行こうとしたら、先程の初老の鑑識が後ろに立っていた。


「なんかその猫面白そうだから見に来てた」


そういいながら、床材をトントンと叩いて回る。


「ここが空洞になってるな? よく見るとここに少し傷があるから、ここに何かを突っ込んで開けるのかな?


鑑識のおっちゃんは千枚通しみたいなものをその隙間に突っ込み、床材をもち上げた。下津が少し持ち上がった床材を引っ剥がす。


「うぉおおお! なんだこりゃ!」


そこにはビニールに入った粉と、油紙に包まれた銃と弾丸が入っていた。鑑識のおっちゃんが部下を無線で呼んでいると、階下の方からドヤドヤと足音が聞こえてきた。さっきすれ違った刑事も数人いた。


「クスリとハジキが出たぞ!」


「嘘だろ……」


さっきすれ違った刑事がつぶやく。これだけの事を見逃したのは本来なら大きな失点になるだろう。ただ鑑識のおっちゃんは刑事を庇うように


「こりゃ無理だ。見た目だけじゃ絶対にわからん。でも同じような仕掛けがあるかもしれないから、床や壁も徹底的に捜索する必要あるから、もう少し応援をお願いしてくれ!」


そこの指揮をしていた刑事も上がってきて鑑識のおっちゃんに言われたように、本部と連絡をとって応援を回してもらうように手配をしていた。


この後、徹底的な捜索を行い、他の床下からも金塊やクスリ等が出てきて大捜索になったようだ。


俺はそこまで付き合ってられないので、俺に向けて銃をぶっ放したおっさんの手を嗅ぐ仕草をした後に首を振り、クサッっという表情をしたところで、鑑識のおっちゃんがそのおっさんの手を嗅いでからすぐに硝煙反応を調べた為に、銃を撃ったのがおっさんだとバレた。更に鼻のあたりを猫パンチすると、それを察したおっちゃんは


「クスリも使ってるって言いたいのか? あとで令状とって尿検査コースだ! この猫ちゃん優秀だな? 警察猫で採用できないのか?」


なんだよ警察猫って…… そんな面倒は受けてられないからそろそろ、戻ろうかな……

こっそり帰ろうとしたところで後ろから抱っこされた。

船瀬巡査が俺を抱っこしながらニヤニヤしてモフりだした……


なんで警察官はモフラーが多いんだよ!


結局、守野にゲンコツもらうまでモフられた……


スキをみて建物から脱出をして自宅へ転移して来夢を呼んでみる。


『来夢! ただいまにゃ! あれ? まだ帰ってないにゃ』


残念ながら念話のつながる範囲にはまだ来夢はいなかったので、宿題として残っている魔法陣の研究に勤しんだ。

『第2章 完了だにゃ! 明日から異世界編があるにゃ 5話の予定で投稿するにゃ』


「超絶かわいい私がでない話でしょ? 飛ばせばいいのに……」


『仕方ないにゃ…… 異世界編終わったらまた少しだけ出番があるにゃ』


「少しなの?…… うぅー寂しいな」


『そういうわけで次回より異世界から戻る前数週間を投稿するにゃ』


「どういうわけよ!」


『まぁ ブクマと☆欲しいにゃ…… ☆付けてくれたら幸せの踊りを夢の中で踊ってやるにゃ』

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